Originのデータ分析機能 ― カーブフィット
カーブフィット
Originは、ワークシート/グラフのどちらのデータに対しても、線形、多項式、非線形のフィットを実行できます。データの一部やデータセット全体に対して、また複数データセットを同時にフィットすることができます。また、一連の処理を分析テンプレートとして保存すれば、複数データフィットのバッチ処理を実行可能です。
Originのフィット処理の特徴
- 柔軟なデータ入力
- 豊富な組込関数(関数陽関数、陰関数)を用いてフィットを実行
- ウィザードによるユーザ定義フィット関数の作成
- 決定係数(R2)のほか自由度を考慮した補正R2(自由度調整済み決定係数)も出力
- レポート形式でフィット結果を出力
- 複数データセットフィット: 複数のデータセットをそれぞれ、個別、連結フィットモード、共有パラメータを設定したグローバルフィットモードでフィット可能
- フィットの統計およびパラメータのフィットレポートへの出力
- 残差分析
- フィット曲線から目的の位置のX/Y値を計算
- データまたはパラメータを変更するとフィット結果を自動再計算
- 同じ設定で繰り返し処理を実行可能
反復法
Originでは、非線形のフィッティングにおいて標準的な反復法として知られるLevenberg Marquardt法(レーベンバーグ・マーカート法)のほか、直交距離回帰(ODR)によりフィットを実行できます。
最適なフィット関数を見つけ出す(モデルのランク付け)
1つのデータセットに対し、複数の関数でフィットを実行し、それぞれのフィット結果のAIC(赤池情報量規準) やBIC(ベイズ情報量基準)、補正R二乗などを比較して当てはまりの良い順に関数をランク付けすることにより最適なフィット関数を決定できます。
クイックフィット
Originには、グラフにプロットされたデータを素早くフィットするツールがあります。関心のある領域(ROI)を移動したり、サイズを変更すると結果が更新されます。同じデータセットの複数範囲やグラフ内の複数データセットでフィット操作を対話的に実行します。