一対比較 -Pairwise comparisons-
Stata 12ではカテゴリ変数のレベル間で平均値や他のマージンの一対比較を行う2つのコマンドが新たにサポートされました。pwmeanコマンドは平均値のすべての一対比較を計算するための簡単な構文を提供します。ほとんどの推定コマンドによってモデルをフィットさせた後、pwcompareコマンドは推定された周辺平均やその他の周辺線形予測に対する一対比較を実行します。さらにmarginsコマンドによって線形/非線形予測のすべての一対比較が行えるようになりました。またそれぞれのコマンドにおいて、p値と信頼区間は多重比較用に補正できます。
ある治療のレベル間でyの平均のすべてのpairwise差を計算し、p値と信頼区間をTukeyのHSDを使って多重比較補正を行うには次のように操作します。
treatment=1が対照で他のレベルが治療を表すのであれば、比較に際してDunnett法を使いたくなるかも知れません。
モデルをフィットさせた後であれば、pwcompareを用いてマージンの一対比較を行うことができます。最初に完全な交互作用モデルをフィットさせます。
. regress y treatment##grp
次に交互作用に対するすべてのセル平均について一対比較を行います。
多数の一対比較が存在するために、検定の結果は記号の形で得られています。同じ文字を持つ2つの平均の間には5%の有意水準において有意な差が存在しないことを意味します。
Stata 12で追加された新機能の詳細についてはこちらを参照ください。
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