マージンプロット -Margins plots-
Stata 12には新たにmarginsplotというコマンドが追加されました。
これによってフィットされたモデルから得られる統計量のグラフ化が簡単に行えるようになります。
marginsplotは
margins
(開発元StataCorp.)からの結果をグラフ化するものですが、margins自体はほとんどすべての推定コマンド(線形/非線形)実行後に利用でき、フィットされた関数値を計算することができます。
今、収縮期血圧の年齢群、性別、及びそれらの交互作用に対する2元配置ANOVAをフィットさせたとします。その場合、それぞれのセルの応答をmarginsによって推定することができます。
交互作用を調べるにはグラフ化するのが便利です。Stata 12ではmarginsplotとタイプインするだけで簡単にグラフ化が行えます。
marginsplotは自動的にy変数とx変数を選択すると共に、信頼区間を付加します。しかしデフォルトに固執する必要はありません。さまざまなオプションにより、座標軸の定義、ラベル、曲線、信頼区間等の設定を調整することができます。
marginsplotはcontrast(開発元StataCorp.)演算子といったmarginsコマンドの新機能にも対応しています。それぞれの年齢群における男女を対比させる形でプロットを作成してみましょう。
収縮期血圧は若い男性より女性の方が低いことが見て取れます。しかし高齢者の場合にはその関係は逆転し、女性の方がより高い血圧を示しています。
marginsplotは非線形モデルにも適用できます。高血圧症の確率を性別、年齢群、BMI、及びそれらの交互作用の関数としてモデル化するロジスティック回帰をフィットさせたとします。marginsplotは確率スケール上で男女間の対比を行うことができます。
. quietly margins r.sex, at(bmi=(10(1)65)) . marginsplot, xlabel(10(10)60) recast(line) recastci(rarea) Variables that uniquely identify margins: bmi
ここではほんの表面をかじったに過ぎません。marginsが計算できるものであれば何でもmarginsplotでグラフ化することができます。
Stata 12で追加された新機能の詳細についてはこちらを参照ください。
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