Originにはグラフの設定をほかのグラフにも適用する機能がいくつかあります。これらの機能を使うことでより効率的にグラフを編集でき、フォーマットを揃えることでグラフ同士の比較が容易になります。ここでは、フォーマットのコピーとグラフテンプレートの2つの機能を取り上げ、それぞれどんな状況で使うかを具体的にご紹介いたします。
使用するサンプルファイルは、以下よりダウンロードできますので、お手持ちのOrigin/Pro上で実際の操作をお試しいただけます。
zip(104KB)
グラフのフォーマットをクリップボードに設定をコピーし、他のグラフに適用できる機能です。編集済みのグラフとフォーマットを統一したい場合に気軽に使用できます。
サンプルファイルを開き、「表示:プロジェクトエクスプローラ」で「フォーマット」フォルダを開くと、見た目が異なるGraph1とGraphがあります。フォーマットコピーを使ってGraph1のフォーマットをGraph2に適用してみます。
グラフテーマは、フォーマットの設定を保存できる機能です。フォーマットのコピーでは元となるグラフがプロジェクト内ある必要がありますが、グラフテーマは「環境設定:テーマ・オーガナイザ」を使用していつでも適用できます。
グラフテンプレートは自分で編集したグラフ全体の設定を保存して再利用できる機能です。「作図」メニューにある「折れ線」や「散布図」などもシステムテンプレートと呼ばれるテンプレートを使用しています。ユーザ自身が編集したグラフの設定は、ユーザーテンプレートとして保存でき、保存後は「作図」メニューからすぐに作図できるようになります。
一度編集したグラフと同じ形式のグラフをいつでもかけるようにしておきたい場合にグラフテンプレートの機能がお勧めです。
テンプレート保存の際に「テンプレート名」はあらかじめ名前が入力されています。今回のサンプルファイルではテンプレートを保存しようとすると"Line"という名前で、これは「作図:基本の2Dグラフ:折れ線」で作図するときに使用されるテンプレートです。名前を変更せずに、"Line"のまま保存すると 作図メニューの「折れ線」用のテンプレートが上書きされ、保存したテンプレートのフォーマットで作図されるようになります。
グラフテンプレートにはクローンテンプレートと呼ばれるものもあります。クローンテンプレートの場合、テンプレートを保存したグラフの元データと同じ列を参照してグラフを作成します。例えば、テンプレート保存時にA、B、C列を使ってグラフを作成した場合、クローンテンプレート使用時にもアクティブブックのA、B、C列を使ってグラフが作成されます。
クローンテンプレートとして保存するには「テンプレートの新規保存」ダイアログで「クローンテンプレートのマーク」にチェックをつけて保存します。クローンテンプレートとして保存すると、「作図:ユーザテンプレート」メニューのサムネイルで羊のマークがつきます。
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