Vol.41 グラフをグレースケールに変更

ラーニングセンターにあるサンプルグラフに対して、デフォルトのテーマ「B&W Publication」を適用してみます。

1. Origin上部メニューから　ヘルプ>ラーニングセンター　を選択します。



2. 左パネルで「グラフサンプル」を選択し、上部テキストボックスに「Multi-line-plot」と入力すると下図のようなグラフが出てくるのでこれを選択して「OK」でダイアログを閉じます。



3. 表示されたサンプルグラフのウィンドウがアクティブな状態で上部メニューから　環境設定＞テーマオーガナイザー　を選択します。



4. テーマオーガナイザーには適用できるテーマがデフォルトでいくつか用意されています。モノクロ印刷等で見分けられるようにしたい場合には「B&W Publication」というテーマを選択して「今すぐ適用」ボタンを押すことで、プロットが色ではなく線種で区別されるようになります。

等高線図にも適用できるようにテーマを編集して適用する

デフォルトのテーマ「B&W Publication」では等高線図をグレースケールにすることはできないので、適用できるようにテーマを編集して等高線図をグレースケール化します。

1. まず等高線図を作成します。空のワークブックを用意して、Origin上部メニューから　データ>ファイルのインポート>ASCIIファイル　を選択します。



2. "C:\Program Files\OriginLab\Origin2022\Samples\Graphing" にある"3D Surface & Contour.dat"を選択して「ファイルの追加」ボタンをクリックして「OK」ボタンでインポートします。（「オプションダイアログを表示する」のチェックは外してください）



3. インポートしたデータの入ったシート全体を選択して、Origin上部メニューから　作図>等高線図>等高線図-色付き を選択します。



4. ダイアログが開きますので、「Y値」「X値」をともに「なし」に設定して「OK」ボタンで作図します。



5. 作図したグラフの色をグレースケール化する場合には、もちろん作図の詳細ダイアログで直接このグラフのカラーマップをグレースケールに設定する方法もありますが、今回は他のグラフにも適用できるようにテーマを編集して適用してみます。テーマ編集は適用するときと同様に　上部メニューの　環境設定>テーマオーガナイザー　を選択して開きます。



6. テーマオーガナイザーが開いたら「B&W Publication」を右クリックして「複製」を選択します。



7. テーマの内容が複製されます。名前をダブルクリックすると名前が変更できますので、ダブルクリックして「B&W Publication Contour」としておきます。



8. 複製されたテーマを編集していきます。テーマを右クリックして「編集」をクリックします。



9. 設定項目を追加するウィンドウが表示されます。等高線図をグレースケールに変換できるようにしたい場合には、「グローバル」と書かれたフォルダを右クリックして　追加>カラーマップ　を選択します。（項目が多いため、リスト下部の下三角をクリックしないとカラーマップが出てこないことがあります）



10. さらに追加された「カラーマップ」のフォルダを右クリック　追加>パレット　を選択します。



11. 追加された「パレット」の右側にある下三角のボタンをクリックして「グレースケール」を設定します。「保存」をクリックしてテーマを保存します。



12. これで編集した「B&W Publication Contour」を選択して「今すぐ適用」すると、等高線図もグレースケール化されます。

2.で紹介した手順で作成したグラフテーマがダウンロードできますので、必要な方はダウンロードしてご利用ください。解凍（展開）してフォルダ内にある"B&W Publication Contour.oth"をユーザファイルフォルダのテーマが保存されるフォルダに入れるとお使いのOriginでも使用できるようになります。ユーザファイルフォルダはOrigin上部メニューの　ヘルプ>フォルダを開く>ユーザファイルフォルダ　で開くことができます。開いたフォルダの"Themes"フォルダ（なければ作成してください）内のさらに"Graph"フォルダ内にこのファイルを保存することで使用できます。

サンプルテーマ(BandW_Publication_Contour.zip)

zip(730B)