Vol.29 分析テンプレートの作成と利用

解析結果の再計算機能を含むワークブックは、「分析テンプレート」として利用できます。「分析テンプレート」は、同じ形式のデータに対して同じ分析処理をするときに使ったり、バッチ処理のベースとして使用できます。

 

分析テンプレートを利用

分析テンプレートにファイルをインポートしてすぐに分析結果を取得

操作の流れ

操作手順

データをインポート

  1. ワークブックをアクティブにして、「データ:ファイルからインポート:複数ASCII」を選択します。
  2. ダウンロードしたサンプルデータのフォルダを参照し、Sensor01.datを選択します。「オプションダイアログを表示する」にチェックを付け、 「OK」をクリックします。
  3. インポートの設定を行います。impASCダイアログで、「シートとブックの名前の変更」の項目を開き、「シート名を(部分)ファイル名に変更する」のチェックを外します。
  4. OKボタンをクリックすると、Sheet1にデータがインポートされます。
  5. ワークシートタブをダブルクリックしてシート名を「データ」に変更します。
  6. 分析を実行

  7. B列を選択し、メニューから「解析:フィット:線形フィット」と選択し、線形フィットダイアログを開きます。
  8. 再計算を「自動」に変更し、他の設定はデフォルトのままOKボタンをクリックしてフィットを実行します。
  9. ワンポイントアドバイス

    再計算を「自動」に設定したので、のちに入力データが変更されたときに分析結果が自動で更新されます。

  10. 表示されたポップアップに「はい」を選択して「OK」をクリックし、レポートシートを開きます。
  11. 結果グラフを編集

  12. フィット曲線のプロットの項目にあるグラフ上で、ダブルクリックしてグラフウィンドウを開きます。このグラフには、元データとフィットデータがプロットされています。
  13. メニューから、「表示:表示様式:レイヤ枠」を選択してグラフに枠を表示します。
  14. Y軸をダブルクリックして「軸」ダイアログを開きます。「スケール」タブで「主目盛」の「タイプ」で「増分」が選択されていることを確認し、「値」を「5」にします。
  15. 左側パネルでShiftまたはCtrlキーを押しながら、「水平方向」と「垂直方向」のアイコンを選択し、「再スケール」を「自動」に設定します。「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
  16. フィット結果表と凡例オブジェクトをドラッグして適切な位置に移動し、下図のようにします。
  17. グラフウィンドウのタイトルバー右上にある、「閉じる」ボタンをクリックして、グラフを結果シートに戻します。
  18. 分析テンプレートとして保存

  19. ワークシート「データ」をアクティブにして、メニューから「ファイル:ワークブックを分析テンプレートとして保存」を選択します。
  20. 必要に応じて「ファイルパス」を指定し、ファイル名を「MySensorData」として、「保存」ボタンをクリックします。
    これで分析テンプレートMySensorData.ogwuが保存され、今後同じような分析を行う際に再利用できます。
  21. 分析テンプレートを使って他のデータを分析

  22. 「新規プロジェクト」ボタンをクリックして新しいプロジェクトを開き、メニューから、「ファイル:最近使ったブック」を選択し、先ほど保存した分析テンプレート「MySensorData.ogwu」を選択します。
  23. Windowsのエクスプローラでダウンロードしたサンプルデータのフォルダを開き、Sensor02.datファイルをワークブック上にドラッグアンドドロップしてインポートします。
    「データ:ファイルからインポート:複数ASCII」メニューからもインポート可能です。
  24. 再計算モードを自動に設定したため、新しいデータに対して線形フィットが自動的に実行され、レポートシートなどの結果が更新されます。
  25. ワンポイントアドバイス

    複数ファイルをインポートしたい場合、「データ:ファイルからインポート:複数ASCII」メニューから可能です。オプションダイアログで、下図のように設定すると、それぞれのデータに対する分析結果を含むワークブックが得られます。

次回はカスタムレポートシートの作成について紹介します。今回作成したような分析テンプレートにカスタムレポートシートを追加することで、新しいデータをインポートするだけで結果が更新されたレポートを簡単に取得でき、大変便利です。

テクニカルサポート

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