時系列データを要約(時系列ピボット)
Originのバージョン2025以降利用可能な時系列ピボットの機能を使うと、時系列データを指定した期間で要約でき、長期間にわたって記録されたデータを見るだけではわからなかったデータの傾向やパターンを読み取ることが可能になります。
この動画では、50年以上記録した日最高気温のデータを使って、10年ごとに各月の平均値を集計する操作を例にとり、実際の操作をご案内しています。
※字幕付き動画(BGMのみ)
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720以上の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
操作方法
- Book1には1970年から2023年にわたって毎日記録された日最高気温が入力されています。試しに作図してみます。B列データを選択して「作図:基本の2Dグラフ:折れ線」を選択します。このままではデータの傾向をつかみづらいことがわかります。
- このようなデータで時系列ピボットを使用することで、Book3のように、10年ごとに各月の平均値を算出するといった要約が可能です。
- Book1のB列を選択した状態で、「データ整形」メニューの「時系列ピボット」を選択します。開いたダイアログで入力データは自動で設定されていることが確認できます。
- 「行」の項目で行方向の集計間隔を指定します。ここでは10年毎に集計するので「集計間隔」を「10yr: Decade」にします。
- 「列」の項目で列方向の集計間隔を指定します。ここでは月毎に集計するので「集計間隔」を「Month」にします。さらに、「期間」で「Year」を選択することで、各年代の中で年が違う場合も同じ月のデータとしてまとめて集計されます。
- 「集計方法」で、どの統計量で集計するか指定します。「カスタム」を選択すると複数指定可能です。ここでは「平均」のまま「OK」をクリックして実行します。
- 各月の最高気温の平均値を10年毎に集計した結果が表示されました。
- 例えば冬季(12月~2月)のように、指定した範囲のデータのみ表示することもできます。ブック左上の緑の鍵のアイコンをクリックして「パラメータを変更」を選択し、再度ダイアログを開きます。
- 「列」の項目の「開始」を12、「終了」を2にし、「OK」をクリックすると、12月~2月のデータのみ表示できました。。
- B~D列を選択して「作図:基本の2Dグラフ:線+シンボル」を選択して作図すると、ソースデータから作図したグラフと異なり、各月の気温が上昇傾向にあることが確認できます。