様々なグラフにエラーバーを追加
Originではエラーバー付きのグラフを簡単に作図できます。この動画では、基本のエラーバー付きグラフの作成、既存のグラフにエラーバーを追加、X/Y方向のエラーバーなど、様々な方法でエラーバーグラフを作成する方法をご紹介しています。
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操作方法
Y方向のエラーバー付きグラフを作成
- 最初に、Y方向のエラーバー付きのグラフを作成していきます。
- サンプルプロジェクトの「01_Yエラーバー付きグラフ」フォルダにあるBook5を開きます。
- エラーデータが入力されているC列をクリックしてミニツールバーの「Yエラーとして設定」をクリックして、列属性を設定します。列ヘッダ部分の括弧内の表示が「yEr±」に変更されます。
- B、C列を選択して、「作図」メニューから作図したいグラフの形式を選択します。散布図や折れ線グラフなどは、「基本の2Dグラフ」のカテゴリにあり、縦棒/横棒グラフは「棒、円、面積」カテゴリにあります。ここでは、折れ線グラフを選択します。
- エラーバー付きの折れ線グラフを作図できました。折れ線グラフとして作図しましたが、ダブルクリックして開く「作図の詳細」ダイアログで「作図形式」を変更することで、棒グラフや散布図といったグラフタイプに変更することもできます。ここでは、散布図に変更します。
- シンボルの形や色もこのダイアログで変更できます。「シンボルの色」を「薄い深紅色」に変更します。
- シンボルの色を変更するとエラーバーの色も自動で変更されますが、エラーバーの色を個別で指定したい場合は、左パネルでエラーバーの項目を選択して「エラーバー」タブを開き、色を指定します。ここでは黒に変更します。
- 「エラーバー」タブの「方向」の設定では、エラーバーを表示する方向を設定できます。デフォルトで正と負の両方向が表示されますが、片方の方向だけを表示することもできます。
- 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
作成済みのグラフにエラーバーを追加
- 先ほどと同じデータ(サンプルプロジェクトの「01_Yエラーバー付きグラフ」フォルダのBook5)を使って、作成済みのグラフにエラーバーを追加してみます。
- C列を選択して開くミニツールバーで「Yとして設定」を選択して列の属性を元のYデータに戻しておきます。
- YデータであるB列のみを選択して、「作図:基本の2Dグラフ:散布図」を選択して作図します。
- このグラフにエラーバーを追加していきますが、エラー列の属性を設定しておく方が操作がスムーズなので、C列を選択してミニツールバーの「Yエラーとして設定」をクリックして、設定します。あるいは、右クリックして開く「列XY属性の設定:Yエラーバー」と選択しても可能です。
- レイヤ左上にある灰色の「1」というレイヤアイコンを右クリックして「レイヤの内容」を選択してダイアログを開きます。
- 左側のパネルでエラーバー用データC(yEr±)を選択して、右向き矢印ボタンをクリックして、右パネルに追加します。
- あらかじめ、列の属性を設定してあるので自動で「エラーバー」として追加されます。「OK」をクリックすると、グラフにエラーバーが追加されます。
- エラーバーが見切れてしまっているので、Originのウィンドウ右側のツールバーの「再スケール」ボタンをクリックして、軸スケールを調整します。
X方向、Y方向のエラーバーグラフを作図
- つぎにX方向、Y方向のエラーバー付きグラフを作図します。サンプルプロジェクトの「02_XとY方向のエラーバー」フォルダにあるBook2を開きます。
- このワークシートは、左からX、Xエラー、Y、Yエラーの順にデータが入力されています。
- Originでエラーバー付きのグラフを作図する場合には、最初に列の属性を設定する必要があります。B列を選択して表示されるミニツールバーで「Xエラーとして設定」をクリックすると、Xエラーの属性に変更できます。
- 同様にD列をクリックして、ミニツールバーの「Yエラーとして設定」をクリックして設定します。
- 属性の設定ができたら、B~D列を選択して、「作図」メニューから作図したいグラフの形式を選択します。今回は「基本の2Dグラフ:散布図」を選択して作図します。
- これで、X方向とY方向のエラーバー付きのグラフができました。プロットをダブルクリックして開くダイアログでエラーバーの設定を確認してみます。
- 左パネルでXエラーバーの項目を選択し、「エラーバー」タブの「方向」を確認すると、「Xエラーバー」のチェックがついています。また、左パネルでYエラーバーの項目を選択して同様に確認すると「Xエラーバー」のチェックが外れていることがわかります。Yエラーバー属性であっても、このチェックを付けることでXエラーバーとして表示可能です。
- 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
正の方向と負の方向で異なるエラーバーのグラフ
- Yエラーバーの正の方向と負の方向で違うエラーデータを使う場合の操作をご紹介します。サンプルプロジェクトの「03_正と負の方向で異なるエラーデータ」フォルダのBook3を開きます。
- ワークシートの3列目と4列目がそれぞれ正の方向、負の方向のエラーデータです。
- まずは列属性の設定を行います。C列をクリックして表示されるミニツールバーで「Yエラーとして設定」ボタンをクリックして設定していきます。D列も同様に設定します。
- B~D列を選択して、「作図」メニューから「棒、円、面積:縦棒」と選択して棒グラフを選択してグラフを作成します。
- 2つのエラーバーが重なって表示されているのがわかります。これを編集するために、グラフ上でダブルクリックして「作図の詳細」ダイアログを開きます。
- 左パネルで正の方向のエラーデータの項目を選択してから、「エラーバー」タブで「負」のチェックを外して、このエラーデータは負の方向を表示しないように設定します。
- 「適用」ボタンをクリックすると、負の方向のエラーバーが1つ分非表示になったのがわかります。
- 同じように、左パネルで負のエラーデータの項目を選択してから、「エラーバー」タブで今度は「正」のチェックを外します。
- 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。正の方向と負の方向で異なるエラーバーのグラフ作成できました。
エラーバー付きの極座標グラフ
- Originでは、エラーバー付きのグラフを色々なグラフ形式で作成できます。操作としては、これまでご紹介してきたものと同様、エラーデータの列属性を設定して、作図メニューからグラフタイプを選択、というだけで作図可能です。
- ここでは、例として極座標グラフでエラーバーを表示する方法を御紹介します。サンプルプロジェクトの「04_極座標グラフ」フォルダのBook1を開きます。
- C列がエラーデータなので、あらかじめ列属性が設定されています。この設定は、ミニツールバーを使うか、列を選択して右クリックし、「列XY属性の設定:Yエラーバー」を選択すると可能です。
- B列とC列を選択して「作図」メニューの「特殊グラフ:θr極座標グラフ」を選択してグラフを作成します。
- これで、エラーバー付きの極座標グラフを作成できました。折れ線グラフとして作成されますが、プロットをクリックして開くミニツールバーの「プロットを変更」ボタンで変更可能です。ここでは散布図に変更します。
- また、ダブルクリックして開く「作図の詳細」ダイアログで、プロットの色や形を編集可能です。ここでは「シンボル」タブでシンボルの形状の円にし、シンボルの色をオリーブに設定します。
- 左パネルでエラーバーの項目を選択しすれば、エラーバーの色や表示する方向を設定できます。ここでは、色を黒にし、方向の「負」のチェックを外します。
- 「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。