2つ目の軸を追加
Originで作図したグラフに2つ目の軸を追加する様々な方法をご紹介します。2つの軸間で関係式を設定することができるので、cmとインチのように異なる単位の目盛を表示したい場合に便利です。
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720以上の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
操作方法
線形の軸を追加(cmの下軸にリンク↓インチの上軸を追加)
- サンプルプロジェクトの「01_線形の軸を追加」フォルダを開きます。
- Graph1のX軸上でダブルクリックして「軸」ダイアログを開きます。
- 「軸と軸目盛」タブを開き、左パネルでCtrlキーを押しながら上軸と右軸を選択して、「軸と軸目盛を表示」にチェックを付け、「適用」ボタンをクリックします。
- 上の軸では、下の軸の値をインチに変換した値を表示させます。「軸タイトル」タブを開き、「テキスト」を%(?X,@(@LL))にして「適用」をクリックします。これで、ワークシートのロングネームだけを表示できるので、さらに(inch)を追加して「適用」ボタンをクイックします。
- 「目盛ラベル」タブを開き、「表示」にチェックを付けます。
- 上X軸のラベルとして下軸のcmをinchに変換した値を表示したいので、「割る値」に2.54を入力します。「小数点以下の桁数の設定」にチェックを付け、「桁数」を2にして「適用」ボタンをクリックします。
- 「グリッド線」タブを開き、「主グリッド線」の「表示」にチェックを付け、「適用」ボタンをクリックしてグリッド線を表示します。
- 「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
同じレイヤ内で非線形の軸を追加(ナノメートル単位の波長の下軸と光エネルギーに変換した値の下軸)
- サンプルプロジェクトの「02_レイヤ内に非線形軸を追加」フォルダを開きます。
- 「Graph2 - サンプル」のように、同じレイヤ内で非線形の軸を追加していきます。下軸ではナノメートル単位の波長を表示し、上軸では光のエネルギーに変換した値を表示しています。
- X軸上でダブルクリックして「軸」ダイアログを開きます。「軸と軸目盛」タブを開き、左パネルで上軸を選択して、「軸と軸目盛を表示」にチェックを付けます。
- 「目盛ラベル」タブを開き「表示」にチェックを付けます。「数式」の部分に下軸との関係式である、「1240/x」を入力します。
- 「タイトル」タブでタイトル「Energy (eV) = 1240/Wavelengh (nm)」を入力して「適用」ボタンをクリックします。
- 上X軸の最初の値は欠損しているので非表示にします。「特別な軸刻み」タブを開き、「軸の開始」の「表示」の項目を「隠す」に変更して「適用」をクリックします。
- 最後にグリッド線と右軸を表示していきます。「グリッド線」のタブを開き、「主グリッド線」の「表示」にチェックを付ます。左パネルで「水平方向」を選択状態にして「追加の線」の「反対」にチェックを付けてOKボタンをクリックします。
- この方法の場合、下の軸目盛と同じ位置にしか目盛を表示できませんが、次にご紹介する方法では、上軸のスケールタイプや目盛位置等を個別に設定することもできます。
上軸と下軸でスケールタイプや目盛位置を個別に指定(ナノメートル単位の波長の下軸と光エネルギーに変換した値の下軸)
- サンプルプロジェクトの「03_リンクしたレイヤに非線形軸を追加」フォルダを開きます。
- まず、上軸用にグラフレイヤを追加します。
- 「挿入:新規レイヤ(軸):上X(Xスケール・寸法リンク)」メニューを選択して、上部X軸が表示されたリンク付きのレイヤを追加します。
- グラフ上でダブルクリックして「作図の詳細」ダイアログを開きます。
- 左パネルで「TopX」のレイヤを選択し、「軸スケールのリンク対応」タブを開きます。
- 「X軸のリンク」で「カスタマイズ」を選択し、上軸の開始である「X1=」に「1240/x1」を入力し、上軸の終了である「X2=」に「1240/x2」を入力します。
- 「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
- 上X軸をダブルクリックして、「軸」ダイアログボックスを開きます。
- 「スケール」タブの、タイプを逆数にして「適用」ボタンをクリックします。上下のX軸で異なる軸刻みを表示できました。
- 少しグラフを編集します。「グリッド線」タブで、「主グリッド線」の「表示」にチェックをつけます。
- 右側の軸を表示するために、軸ダイアログの左下の「レイヤ」ドロップダウンから「1」を選択して切り替えます。
- 左パネルで「水平方向」を選択状態にして「追加の線」の「反対」にチェックを付けてOKボタンをクリックします。