自己回帰分布ラグ(ARDL)モデルの推定機能が強化され、説明変数が基準値から正または負の影響に変化するような、複雑な関係を考慮した非線形ARDLモデルをサポートしました。従来のモデルでは長期的な共和分関係は対称性のある線形接続であることを想定していますが、非線形ARDLモデルでは短期および長期の非線形性を説明変数の正/負のpartial sum decompositionとしてモデル化します。
差分の差分(Difference-in-Difference)推定は、処置を受けた個体への平均的な影響/効果を推定する、因果推論で良く用いられる手法です。EViews13では2方向の固定効果を考慮した差分の差分モデルの推定と、Goodman-Bacon (2021)、Callaway and Sant’Anna (2021)および Borusyak, Jaravel, and Spiess (2021)が提案したモデル診断をサポートします。
EViews13では、SDMXデータベースのサポートが強化され、オーストラリア統計局(Australian Bureau of Statistics SDMX Web Services)、ドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank SDMX)、Insee (L'Institut national de la statistique et des etudes economiques) SDMXをサポートします。データベースに接続するにはインターネット接続が必要です。