Stata コマンド「table, tabstat そしてtabulate コマンドの違い」
表作成のためのコマンドtable,tabstat,tabulate の機能の違いをまとめました。
table コマンド(省略形なし)
tables of summary statistics…統計量を表形式で表示します。 デフォルトでは「度数」を表示します。
利用例)
. sysuse auto
. table rep78
度数を示します。
主なオプションc
. table rep78, c(mean mpg)
c はcontents を示します。rep78 は修理回数(1978 年時点)。 上記コマンドは修理回数ごと にmpg(燃費)の平均値を示したものです。
次のコマンドでも同じ結果を得ます。
. table rep78, contents(mean mpg)
次の図は修理回数ごとにmpg についてデータの個数、平均値、標準偏差を表に示したものです。
. table rep78,c(n mpg mean mpg sd mpg)
tabstat コマンド(省略形 なし)
tabstat
コマンドは数値データの各種統計量を表中に表示します。
オプションを何も利用しない場合は「平均値」を表示します。
例えば、sysuse auto と入力して、自動車の価格の平均値を表示します。
. tabstat price
価格と燃費の場合は、
. tabstat price mpg
平均以外の統計量を、国産車、外車の別で表示する場合は、
.tabstat price weight mpg rep78, by(foreign) stat(mean sd min max)
tabulate コマンド(省略形 ta)
tabulate コマンドは数値データの一元配置のテーブルを作成します。 デフォルトでは「度数」を表示します。
.sysuse census,clear
. ta region
地域ごとの度数を示しました。
tabulate コマンドは上記のような一元配置だけでなく、 次に示す二元配置のテーブルも作成できます。
.webuse citytemp2,clear
.ta region agecat
表を作成するコマンドには様々なオプションがあります。 ここでは違いを分かりやすくするために、オプションコマンドの詳細は敢えて省きました。
*この資料の作成にはStataのオンラインヘルプの情報を利用しました。