今回使用するコマンドをまとめたdoファイルです。zipファイルをダウンロード後に展開(解凍)してください。
doファイルは、Stataのメニューの「ファイル > 開く」で開いて使用します。
ZIP形式(1KB)
webuse
コマンドでサンプルデータセットを読み込みます。Stataのコマンドウィンドウで次を実行します。
webuse nhanes2, clear
データセットには、高血圧の指標変数highbp、年齢の変数ageと体重の変数weightが含まれています。describe
コマンドおよびsummarize
コマンドでこれらの変数の内容を確認します。
describe highbp age weight
summarize highbp age weight
年齢、体重、およびそれらの交互作用を高血圧の確率の予測因子として使用して、ロジスティック回帰モデルをフィットします。このデータセットにはサーベイデザインが設定されているため、svy:プレフィックスを使用します。
svy: logistic highbp age weight c.age#c.weight
このモデルから、margins
コマンドを使用して、年齢(5歳刻みで20~80歳)と体重(5kg刻みで40~180kg)のすべての組み合わせでの高血圧の予測確率を計算します。
margins
コマンドの出力結果は長くなるため、quietly
プレフィックスをつけて結果が表示されないようにします。vce(unconditional)
オプションを使用します。quietly margins, at(age=(20(5)80) weight=(40(5)180)) vce(unconditional) saving(predictions, replace)
保存したpredictions.dtaを読み込みます。
use predictions, clear
データセット内の変数_at1が年齢、_at2が体重、_marginが高血圧の確率の予測です。list
コマンドでこれらの変数の1~5行目を表示すると次のようになります。
list _at1 _at2 _margin in 1/5
rename
コマンドで変数名をage, weight, pr_highbp
に変更します。
rename _at1 age
rename _at2 weight
rename _margin pr_highbp
データセットを上書き保存します。
save predictions, replace
さらに、3Dカラーマップ曲面図の作成のために、3つの変数をpredictions.xlsという名前のExcelファイルとしてエクスポートしておきます。firstrow(variables)
オプションを使用して、Excelファイルの第1行目に変数名を保存します。
export excel age weight pr_highbp using "predictions", firstrow(variables)
モデルからの予測をカラーマップ等高線図として表現します。基本の作図コマンドは次のように、twoway contour zデータ yデータ xデータ
とします。
twoway contour pr_highbp weight age
今回はカラーマップの刻みや軸のラベル、タイトルなどをカスタマイズします。
twoway (contour pr_highbp weight age, ccuts(0(0.1)1.0)),
xlabel(20(10)80)
ylabel(40(20)180, angle(horizontal))
xtitle("Age (years)")
ytitle("Weight (kg)")
ztitle("Predicted probability of hypertension")
title("Predicted probability of hypertension by age and weight")
手順3 ロジスティック回帰を実行の最後に予測データをExcelファイルとしてエクスポートしました。これを3Dグラフ作成に対応したソフトウェアを用いて3Dカラーマップ曲面図として表現すると、等高線図よりもさらに直観的・効果的にモデルを説明できます。
ここでは弊社取り扱いのグラフ作成・データ分析ソフトウェアOriginProでの作図例をご紹介します。高品質なグラフを簡単操作で素早く作成できます!
ワークシートに予測データがインポートされました。適宜ロングネームや単位を変更します。OriginProではワークシートの列にXYZの属性を設定しておくと作図が容易になります。右端の列(pr_highbp)をクリックしてポップアップするツールバーで「Zとして設定」を選択します。これで事前準備は完了です。
次のように作図されます。
編集したい箇所をダブルクリックすると設定画面が開きます。
グラフの角度は「3D回転操作」ツールバーのボタンで自由に変更できます。
このグラフから、例えば次のことが読み取れます。
このように、3D曲面図を使用すると等高線図よりもさらに直観的・効果的にモデルを説明できます。ぜひOriginProの体験版でお試しください。
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