三角図(三点グラフ)とは、合計値が定数になる3つ成分のデータを、三角形のグラフにプロットしたものです。プロットデータのポイントから各辺と平行な直線を引いたときの辺との交点の値が3要素の構成比を表します。
物質の化学組成比や国ごとの産業構成比を表したり、三成分系の各種状態図として使用されるなど、化学、材料、地質学、地理学、鉱物学といった様々な分野で幅広く利用されているグラフ形式です。
Originでは、ワークシートに用意したXYZデータから三角図を作成できます。 また、各成分の合計値が100または1になるような正規化されたデータから作図できるほか、正規化されていないデータからも作図可能です。また、散布図や線+シンボル、折れ線形式でプロットでき、直角三角形の三点グラフも作図できます。
ワークシートXYZデータを用意します。Zの列を選択して「Xとして設定」を選択することで列の属性を設定できます。下図では、|x|+|y|+|z|=100ですが、|x|+|y|+|z|=1の場合や、正規化されていないデータからも作図可能です。
XYZデータの列を選択して、「作図:特殊グラフ」から様々な三角図を作成できます。正規化されていないデータで作図した場合、作図前に正規化に関するメッセージが表示されます。
軸内部のデータ点のない部分でダブルクリックして開く「作図の詳細(レイヤ属性)」の「三点(ターナリ)」タブで三角形の種類や軸の方向などを変更できます。
ワークシート中の情報を使ってシンボルを塗り分ける場合、「作図の詳細」ダイアログの左パネルでデータプロットの階層を選択し、「シンボル」タブを開きます。「シンボルの色:ポイント毎:インデックス」で列を指定すると塗り分けできます。
プロットにラベルを付ける場合は「ラベル」タブで「有効にする」にチェックを付けます。「ラベル形式」で列を指定して適用するとプロットにラベルを表示できます。
このサンプルグラフでは各軸のスケールは0~100にですが、0~1に変更したい、あるいは、0~1スケールのものを0~100にしたい場合は、軸上でダブルクリックして開くダイアログの「目盛ラベル」タブを開き、「割る値」の項目を使用します。
Originの「ヘルプ」メニューから「ラーニングセンター」を開き、様々な三角図(三点グラフ)のサンプルを確認できます。ダイアログの上にある検索バーで、「ternary」と入力して検索し、表示されたサムネイル画像をダブルクリックすると開けます。
※Originをお持ちでない場合は、無料の体験版でお試しいただけます。
開くと、グラフと実際のデータがあるので、ワークシートや行列どのようにデータを持てばよいかや、簡単な作図方法なども確認できます。
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