これまで、異なるフィルタ条件で絞り込んだデータを比較する場合、ワークシートを複製など工夫が必要でした。これに対し、Origin 2025から追加されたスライサー機能を使えば、ソースデータを変更することなくグラフに直接フィルタを適用でき、複数の条件でのデータの比較を手軽に行えます。
スライサーを使用するためには、Origin/Pro 2025以降のバージョンが必要です。それ以前のバージョンをお使いの方は体験版にて実際にお試しいただけます。
使用するサンプルファイルは、以下よりダウンロードできますので、お手持ちのOrigin/Pro上で実際の操作をお試しいただけます。
zip(178KB)
ダウンロード後解凍し、サンプルOPJUファイルを開いたら、「表示:プロジェクト・エクスプローラ」を選択して開くウィンドウで、フォルダを切り替えてデータを使用してください。
スライサーは、同じワークシートから作図されたグラフに対して使用可能です。ここでは、サンプルOPJUの「1. グラフにスライサーを適用」フォルダのGraph1にスライサーを適用します。
スライサーを適用する際に、データを複製することができ、1つのグラフレイヤ内で異なる条件でプロットを比較できます。
単一レイヤのグラフにスライサーを適用する際に複数レイヤのグラフにして、それぞれのレイヤでデータを絞り込みすることも可能です。
フィットなどの解析が実行されているグラフでスライサーを適用しようとすると、以下のメッセージが表示されます。
メッセージダイアログで「OK」をクリックすると、フィルタを適用できますが、フィルタ条件を変更しても解析結果は更新されず、スライサー適用前のデータに対する結果が表示されたままになります。
そのため、絞り込んだデータでの解析結果を得たい場合は、必ず先にスライサーを適用し、その後、解析を実行するようにしてください。
また、解析実行後にレポートシートを確認したい場合は、グラフ上の緑の鍵のアイコンをクリックして「結果に行く」を選ぶとシートが開きます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せフォームよりテクニカルサポートまでご連絡ください。
その際、必ず「製品名」「バージョン」「シリアル番号」をご連絡ください。