グリッドマップグラフは、Origin 2024で追加された新しいグラフ形式で、複数の正方形のレイヤを自分の指定した位置に配置し、それぞれを配色したり、データプロットを表示できます。
例えば下図では、関東地方の各都県の年齢別の人口データを示す棒グラフを、実際の地図のように配置しています。
また、このサンプルグラフでは背景レイヤの色をカラーマップに設定することにより、各都県の人口の合計値を表現しています。
使用するサンプルデータは、以下よりダウンロードできますので、お手持ちのOrigin上で実際にインポートの操作をお試しいただけます。
バージョン2024以降のOriginをお持ちでない場合は、無料の体験版でお試しいただけます。
グリッドマップでは、複数データの折れ線グラフや棒グラフをグラフページ内の指定の位置に配置して表示できます。グラフページ上で左上の位置を1列1行として、それぞれのグラフの位置を指定します。列と行の値はワークシートのラベル行に用意します。
今回は関東地方の都県の配置をイメージしているので、以下のようにラベル行を用意しています。
サンプルグラフのように、レイヤの背景やプロットの色を、あるデータを使ってマッピングしたい場合は、ラベル行に数値を用意しておきます。
サンプルデータでは各都県の人口の合計値を用意するために、ロングネームやコメントなどのラベル行上で右クリックして「ユーザ定義パラメータ」を選択し、開いたダイアログの「数式」の右にある矢印ボタンをクリックして「Sum」を選択して追加しています。
グリッドマップグラフでプロットするのが散布図、折れ線グラフ、棒グラフ、ヒストグラムのいずれかであれば、作図ダイアログでタイプを指定して作図できます。
ダイアログで指定できるプロットタイプ以外でグリッドマップグラフを作成したい場合や、作図後に編集する項目が多い場合は、ベースとなるグラフを1つ作成しておき、それを使用してグリッドマップグラフを作図することもできます。
ここでは、サンプルのOPJUファイルの「Graph2」をベースにしてグリッドマップグラフを作成します。
全国の人口データを使用したグリッドマップグラフのサンプルデータを以下よりダウンロード可能です。ワークシートのデータを別のデータと置き換えてグラフを表示したり、配置の参考にご利用いただけます。
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