Vol.22 平均±SD参照線付き散布図の作図方法
下図は統計学の分野で有名なFisher's Irisのデータセットをもとに作られた図です。アヤメ属の3種の花について、がく片の長さと幅の関係を表しています。ここでは、散布図に3種のがく片の幅の平均、平均±標準偏差を表す参照線を追加する方法をご紹介します。
サンプルデータは、Origin Central、あるいはヘルプ:ラーニングセンターにあります。グラフサンプルから「線+シンボルグラフ:Statistical Reference Lines」を開きます。
基本の作図
ワークブックをアクティブにし、列A(X1)、列B(Y1)を選択してから「作図」メニューの「2D > 散布図:散布図」と選択して作図します。
シンボルの色分け
E列に入力されている内容に応じて、シンボルの色を塗り分けます。
プロットをダブルクリックして「作図の詳細」ダイアログを開きます。右パネルで「シンボル」タブを開き、▼ボタンをクリックしてシンボルの形を丸に変更します。次に、シンボルの色を「ポイント毎:インデックス:Col(E):"Species"」と選択します。OKを押してダイアログを閉じます。
グラフは次のようになります。
凡例の変更
凡例の上で右クリックし、メニューから「凡例:凡例を再構成」を選択すると、色分けされた凡例が作成されます。
同様に「水平に揃える」を選択し、凡例を水平方向に並べます。
凡例をダブルクリックしてダイアログを開き、「枠」タブを開きます。境界の色を「なし」に設定してOKを押し、ダイアログを閉じます。
グラフを囲む線の追加
軸上でダブルクリックして開くダイアログで、「グリッド線」タブを開きます。左パネルの垂直方向と水平方向を両方選択し、「追加の線:反対」にチェックを入れます。
さらに「タイトル」タブを開いて左パネルで「上軸」を選択し、「表示」にチェックを入れます。テキストを入力してOKを押し、ダイアログを閉じます。
グラフは次のようになります。
参照線の設定
Y軸上でダブルクリックして軸ダイアログの「参照線」タブを開き、「詳細」ボタンをクリックします。
参照線ダイアログが開いたら、左下の「追加」ボタンを押して線を追加し「値の種類」を「統計」にします。「軸の値」の右矢印ボタンをクリックして「平均」を選択します。ここで線の色や軸ラベルの編集もできます。
さらに2本の参照線を追加し、それぞれの軸の値を「平均+SD」、「平均-SD」に設定します。参照線Mean+SDの「パターン」から「塗りつぶし:Mean-SD」を選択し、色を設定します。OKを押してダイアログを閉じます。
完成
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