ファイルのインポート

ここでは、Pythonを使ってOriginにASCII形式のファイルをインポートする方法を紹介しています。データをワークシートにインポートする場合と行列にインポートする場合でそれぞれサンプルをご用意しました。
ワークシートにインポートする場合はファイルを指定し、そのままインポートする関数を実行すればインポート完了です。しかし、行列にインポートする場合には一工夫必要です。
※Origin2021bで実行しています。

Pythonコードの実行方法は下記リンクを参照してください。

ワークシートにインポート

データをインポートするプログラムのサンプルは以下になります。試したい場合にはこちらをコピーしてpy形式のファイルに貼り付けてください。
Pythonコンソールを使用する場合は、下記コードを1行ずつ入力・実行してください。

import originpro as op
#取り込むファイルを指定
f=op.path('e')+r'Samples\Statistics\automobile.dat'
wks=op.new_sheet('w')
#fで指定したファイルをワークシートにインポート
wks.from_file(f)
ワークシートにインポート

行列シートにインポート

行列シートにファイルのデータをインポートする場合、ワークシートにインポートするように直接ファイルからインポートする方法はありませんので、一度ワークシートにインポートしてから行列シートの形式に変換します。

ワークシートにインポートしてから行列形式に変換

import originpro as op
f = op.path('e')+r'Samples\Matrix Conversion and Gridding\Direct.dat'
wks=op.new_sheet('w')
#変数fに取り込んだデータをワークシートにインポート
wks.from_file(f)
#LabTalkスクリプトの実行
op.lt_exec("w2m xy:=noxy;")
ワークシートにインポートしてから行列に変換

補足:LabTalkを使用しない別の方法として、numpyの配列にデータを格納したあとに行列にインポートすることも可能です。

numpyの配列にデータを格納してから行列シートにインポート

import originpro as op
import numpy as np
#numpyの配列aにデータを格納
a= np.loadtxt(op.path('e')+r'Samples\Matrix Conversion and Gridding\Direct.dat')
mxs=op.new_sheet('m')
#配列aから行列シートにインポート
mxs.from_np(a)
numpy配列に入れてから行列にインポート

"originpro"パッケージに導入されているクラスの一覧やリファレンスは下記リンクから確認できます。

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