OriginでPythonを使用する方法
Originをインストールすると、組み込みPythonを使用できます。これは、Originの外部にPythonがある場合も別途インストールされるもので、バージョンは3.8.3です。ここでは、Origin内の各オブジェクト(ワークシートやグラフ)へアクセスするためのパッケージの紹介と、Pythonパッケージを使って解析を行う際のインストール方法などをご案内します。
※ご紹介する機能は、Originのバージョンは2021以降で利用可能です。
Originをインストールすると、組み込みPythonを使用できます。これは、Originの外部にPythonがある場合も別途インストールされるもので、バージョンは3.8.3です。ここでは、Origin内の各オブジェクト(ワークシートやグラフ)へアクセスするためのパッケージの紹介と、Pythonパッケージを使って解析を行う際のインストール方法などをご案内します。
※ご紹介する機能は、Originのバージョンは2021以降で利用可能です。
プリインストールされている"originpro"パッケージを使うと、Pythonコード内から各Originのオブジェクト、主にワークブック(データ)、グラフ等にアクセスできます。なお、"originpro"パッケージは通常版のOriginでも利用できます。
""originpro"パッケージでアクセスできるのは「オブジェクト」のみです。例えば、解析を行いたい場合は、Pythonパッケージで実行するか、Originの分析テンプレートを用意してアクセスする方法やLabTalkを利用する方法があります。
"originpro"パッケージに導入されているクラスの一覧やリファレンスは下記リンクから確認できます。
OriginでPythonコードを実行する方法はいくつかあります。
数行のコードを実行する場合、Pythonコンソールからの実行が便利です。
import originpro as op wks=op.new_sheet() f=op.path('e')+r'Samples\Curve Fitting\Enzyme.dat' wks.from_file(f)
長いコードを記述する場合、ハイライト、インテリセンス、デバッグが可能なコードビルダを使うと便利です。
print ("Hello World!")
コードビルダでPythonファイル(.pyファイル)を保存した場合、スクリプトウィンドウから実行可能です。
run -pyf "Hello.py"
Pythonパッケージのインストールは、メインメニューの「接続:Pythonパッケージ」を選択して開くウィンドウで可能です。ウィンドウの右下の「インストール」をクリックし、パッケージ名を入力して「OK」ボタンをクリックするとインストールが開始します。複数パッケージを指定するときはスペースか改行で区切ってください。
パッケージインストール後は、Originを再起動するのがお勧めです。
インストール済みのパッケージを更新したい場合は、リストから更新したいパッケージを選び、「アップグレード」ボタンをクリックします。アンインストールしたい場合には「アンインストール」ボタンをクリックすると可能です。
インターネット接続がない場合や、LabTalkスクリプトを使ったパッケージインストールの方法は、開発元のページをご参照下さい。
Pythonを使ったサンプルコードを確認したい場合には、Originを起動してメニューの ヘルプ>ラーニングセンター 内から、「解析サンプル」の「Python」の項目をご覧ください。
ダブルクリックするとサンプルデータが開き、「コードを表示する」ボタンをクリックすると実際のPythonコードを確認できます。
また、開発元のページにもサンプルコードがあります。