時系列データを縦型から横型に変換

バージョン2024bから、行方向に長い時系列のデータ (XY) を列方向のデータ (XYXYXY...) に変換する「時間間隔によるアンスタッキング」機能を利用できます。動画では、この機能を使用して100年以上にわたって記録された海面水位データを年ごとに分割し、年ごとのデータをグラフ化する操作をご案内しています。
※字幕付き動画(音声あり)

右下の拡大ボタンボタンで画面を大きくし、設定ボタンで解像度720以上の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。

操作方法

  1. このサンプルデータは、海面水位を100年以上記録した行方向に長い時系列の縦型データ (XY) です。このサンプルデータは、海面水位を100年以上記録した行方向に長い時系列の縦型データ (XY) です。
  2. データを列方向の横型データ (XYXYXY...) に変換すると期間ごとのグラフを作成したり分析しやすくなります。このような変換には、バージョン2024bから利用可能な「時間間隔によるアンスタッキング」機能を使用します。
  3. 「データ整形:時間間隔によるアンスタッキング」を選択してダイアログを開きます。
  4. 「ソース時間」は自動で時間データが検出されます。
  5. 「時間間隔」では、どの単位でデータを分割するか指定します。ここでは「年」毎に分割します。
  6. 「OK」をクリックすると、元データのあるブックに新しいシートが作成され、結果が出力されます。横型データ (XYXYXY...) に変換できました。
  7. ラベル行として「年」が追加され、いつのデータかすぐ確認できます。
  8. グラフを作成してみます。ワークシート左上の空セルをクリックして全選択し、「作図:ブラウザ:色付き折れ線」を選択します。
  9. ブラウザグラフでは左パネルで選択したデータのみ表示されます。複数選択も可能です。左パネルのヘッダで右クリックして、「年」を選択後、再度右クリックして「ロングネーム」を選択します。これで左パネルに「年」ラベル行の内容が表示されます。
  10. 左上の矢印ボタンをクリックして「10個ごとに選択」メニューを選ぶと10年ごとのデータがグラフに表示されます。
  11. プロットを選択して開くミニツールバーで、線を太くし、色を変更します。
  12. また、X軸上でダブルクリックして開くダイアログで「再スケールのマージン」を0に設定して「OK」をクリックし、CTRL+Rキーを押して再スケールします。これでプロットの左右の余白がなくなります。
  13. 凡例上でクリックしてミニツールバーボタンの「プロットに付ける」をクリックし、元あった凡例は右クリックして「削除」します。グラフから年々海面水位が上昇していることが確認できます。
  14. グラフ左上の緑の鍵のアイコンをクリックして「パラメータを変更」を選択し、再度ダイアログを開きます。
  15. 「開始値」の設定で分割を開始する月を指定できます。ここではaprと入力して4月から開始する設定にします。
  16. 「OK」をクリックすると、データが更新されます。ワークシートを確認すると各データが4月はじまりになっていることが確認できます。
  17. また、「開始」「終了」行が追加され、データの期間を確認できます。
  18. グラフウィンドウをアクティブにして再スケールするためにCTRL+Rキーを押します。
  19. X軸終了位置も目盛ラベルを表示するために、ダブルクリックして開くダイアログで、「特別な軸刻み」タブで「軸の終わり」を「表示」に変更します。「OK」をクリックすると、X軸の終了位置に目盛ラベルが表示されました。
  20. 再度、グラフ左上の緑の鍵のアイコンをクリックして「パラメータを変更」を選択し、ダイアログを開きます。
  21. 「終了値」で<最後>を選択すると、期間の終了値をその年の最後の日付に設定できます。
  22. 「OK」をクリック後、CTRL+Rキーを押してグラフを再スケールします。データが12月31日までになっていることが確認できます。

参考ページ

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