独立な2群のt検定

2群のt検定の操作方法をご紹介しています。Originで対応している3種類の入力データ形式についての説明や、ダイアログでの設定の保存方法なども併せてご案内しています。
※字幕のみの動画(音声なし)

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操作方法

独立な2群のt検定を実行

2つの形式でサンプルデータを用意しています。それぞれのデータの内容は同じです。medicineAとBは睡眠薬で、それぞれの薬を飲むことで増えた睡眠時間を記録したデータです。

「素データ」は種類ごとに列にデータを入力しており、「インデックスデータ」はA列の数値に対してB列に睡眠薬の種類を入力しています。2種類の薬の効果に違いがあるか、2群のt検定を実行して確認します。

  1. 「素データ」のワークブックをアクティブにし、メインメニューから「統計:仮説検定:t検定(2群)」を選択します。
  2. 最初に「入力データ形式」を選びます。アクティブワークブックは素データ(左のブック)なので、「素データ」を選択します。
  3. 「第1データ範囲」で1つ目のデータを選択します。右側の矢印ボタンをクリックしてA列のデータを選択します。
  4. 同様に「第2データ範囲」の右側の矢印ボタンをクリックし、2つ目のデータであるB列を選択します。
  5. 右のブックのようなインデックスデータの形式の場合は、「入力データ形式」を「インデックス」にします。
  6. 「グループ範囲」の「ワークシートから選択」ボタンをクリックして薬の名前が入力されたB列を選択し、最小化ダイアログの右にある戻るボタンをクリックしてダイアログに戻ります。
  7. 「データ範囲」の「ワークシートから選択」ボタンをクリックして睡眠時間が入力されたA列を選択し、戻るボタンをクリックしてダイアログに戻ります。
  8. 「入力データ形式」で「要約データ」を選択した場合は、ワークシートのデータを指定するのでなく、平均値、標準偏差、サンプルサイズをスペース区切りで手入力します。
  9. ここでは「入力データ形式」は「インデックス」にして進みます。
  10. 「平均のt検定」タブでは、帰無仮説や対立仮説、有意水準などの設定が可能です。
  11. 「検出力解析」のタブでは、検出力解析を実行するか指定できます。
  12. 「実際の検出力」にチェックを付けると、実際のデータのサンプルサイズでの検出力を出力します。
  13. 「仮説の検出力」にチェックを付けると、指定したサンプルサイズの場合の検出力を出力します。
  14. 「プロット」タブでは、実行後に出力されるレポートに追加で表示するグラフを指定できます。ここでは「ヒストグラム」と「ボックスチャート(箱ひげ図)」の両方にチェックを付けます。
  15. OKボタンをクリックしてレポートシートを表示します。
  16. レポートシートの「t検定統計」の表に、分散が等しいと仮定したときと、そうでないときの結果が表示されています。
  17. どちらの場合もp値は0.07程度で、有意水準0.05で帰無仮説は棄却されません。このデータの場合では、2つの薬の効果に差があるとはいえないといえます。
  18. ダイアログで検出力解析を有効にしたので、「パワー」表に実際の検出力と仮説の検出力が表示されています。
  19. また、ダイアログのオプションで有効にしたヒストグラムとボックスチャートも出力されています。グラフはダブルクリックすると個別のグラフウィンドウとして開くので、自由に編集操作も可能です。
  20. ここでは、プロット上でクリックして開くミニツールバーで、「ボックスの種類」と、「塗り色」を変更し、閉じるボタンを押してレポートシートに戻します。

ダイアログの設定を保存して再利用(ダイアログテーマ)

  1. ダイアログでの設定を変えて再実行する場合レポートシート左上にある緑の鍵のアイコンをクリックし、「パラメータを変更」を選択すれば、再度ダイアログを開けます。
  2. 実行時の設定のままダイアログが開くので必要に応じて設定変更し、OKをクリックすれば更新されます。
  3. ここでは、このダイアログでの設定を保存します。ダイアログ右上の矢印ボタンをクリックして、「名前を付けて保存」を選択し、テーマの名前「sample」と付けます。
  4. 「OK」をクリックすると、ダイアログ設定が保存され、他のデータを同じ条件で検定する際に使用できます。t検定のダイアログでは「キャンセル」をクリックしてダイアログを閉じます。
  5. 保存した設定を使って素データに対して2群のt検定を実行します。素データのA、B列を選択して「統計:仮説検定:t検定(2群)」を選択します。
  6. ダイアログ右上の矢印ボタンをクリックし、保存したテーマ「sample」を選択すると設定が読み込まれます。
  7. 「入力データ形式」を「素データ」に変更し、入力データが適切に設定されていることを確認します。
  8. 「検出力解析」「プロット」タブの設定は保存した内容と同じなのがわかります。
  9. 「OK」ボタンをクリックすると、レポートシートが表示され、結果が同じであることが確認できます。

参考ページ

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