多項式フィット(パラメータを固定)
Origin/Proでは簡単に多項式フィットを実行可能です。この動画では、 y = A + Bx + Cx^2 + Dx^3のような多項式でフィットを実行する際にBやCなどの係数を固定するために「非線形曲線フィット」ダイアログを使って多項式フィットを実行する操作をご紹介しています。
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720以上の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
操作方法
- サンプルデータのGraph2のデータに対して多項式の係数を固定してフィットを実行します。
- 多項式フィットは通常、メインメニューの「解析:フィット:多項式フィット」から実行しますが、このダイアログでは、「フィット制御」タブで切片(定数項)の固定が可能です。それ以外のパラメータ、例えばy=A+Bx+Cx^2におけるBやCなどの係数を固定したい場合、「非線形曲線フィット」ダイアログを使って多項式フィットを実行する必要があります。
- 「非線形曲線フィット」ダイアログは、「解析:フィット:非線形曲線フィット」メニューで開けます。
- 「カテゴリ」を「Polynomial」にすると、様々な多項式をフィット関数として選択できます。
- 「関数」ドロップダウンからフィット関数を選択します。ここでは「Palabola」を選びます。
- 下部パネルの「数式」や「曲線サンプル」タブで選択したフィット関数がどんな関数かを確認できます。
- 上部パネルの「パラメータ」タブを開き、各パラメータの「値」欄をダブルクリックすると値を指定できます。「固定」にチェックを付けると、パラメータ値を固定できます。ここでは、パラメータBの値として「-20」を入力し、「固定」にチェックを付けます。
- 「フィット」ボタンをクリックして実行するとフィット結果が表示されます。
- ワークブックに追加されたレポートシートで、パラメータ値などのフィット結果を確認できます。グラフに追加された表でもパラメータ値を確認できます。
- フィット曲線が元データの範囲でのみ表示されているので、これを変更してグラフの全範囲で表示します。グラフウィンドウ左上の緑の鍵のアイコンをクリックして「パラメータを変更」を選択します。
- 再度ダイアログが開くので、左上のパネルで「フィット曲線」を選択し、Xデータ型の「範囲」を「全X軸範囲」に変更します。
- 「フィット」ボタンをクリックして実行すると、フィット曲線の表示範囲が更新されます。
参考ページ
- 「「Polynomial」カテゴリのフィット関数一覧」
- 「3分でわかる!Originの解析-線形フィット-」(動画)
- 「フィット直線/曲線の表示範囲を変更する」(技術情報)
- 「範囲を指定してフィットを実行」(技術情報)