Origin: 動画で学ぶ操作方法
分散分析(ANOVA)
概要 | Originで分散分析(ANOVA)を実行する方法を紹介します。 |
サンプルデータ(ANOVA.opj)をダウンロード |
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素データとインデックスデータを使いながらどのように分散分析、ANOVAを行うのかご紹介していきます。
操作方法
<一元配置ANOVA>
- Originプロジェクトファイル「ANOVA.opj」を開きます。
- 「ANOVA
oneway」のワークシートデータには3つの要素がそれぞれの列に入力されています。「統計」メニューから「ANOVA」から「一元配置」を選択しダイアログを開きます。
このようなデータを扱うときは「入力データの設定」を「素データ値」に変更する必要があります。 - そして入力すべきデータ列が3列あるのでデータのレベルを3に合わせます。またこれらのレベルは名前を変えることができます。ここでは「Class1」「Class2」「Class3」にします。
- 次に「データ」ブランチでそれぞれのレベルに対応するデータを選択します。右三角形のボタンを押して、「Class1」は「A(X)」、「Class2」は「B(Y)」、「Class3」は「C(Y)」をそれぞれ選択します。
- 「平均比較」の手法の中から「Tukey」にチェックを付けて、それぞれのグループ間の平均を比較しましょう。
- 等分散性の検定を行うこともできます。ここでは「等分散性」の項目で、「Levene||」にチェックをつけましょう。
- 「プロット」の項目で「ボックスチャート」にチェックを付けてれば、グラフでグループ間の違いを見ることもできます。
- 「出力設定」の「グラフ配置」にある「グラフ中の同じ形式の配列を表示」にチェックを付け、「OK」をクリックしてANOVAを実行しましょう。
- レポートシート内では結果だけではなく表の下に統計的な結論が表示されます。例えば、「全般ANOVA」の表の下に「信頼水準0.05で母平均は有意に異なる」と結論が表示されています。
- 平均比較の表を見ると、どの2つのグループが有意に異なるのかを確認できます。「有意水準=1」はこれら2つのグループの平均は有意に異なることを示しています。
- 「等分散性の検定」では母分散性は有意に異なるとは言えないという結果が出ています。さらにボックスチャートをダブルクリックするデータがどのように分布しているか確認できます。
<二元配置ANOVA>
- ワークブック「ANOVA twoway」ではインデックスデータは実験結果をA列にまとめています。それとは別にグループ列があります。今回グループ列がexercise とdoseの2つあるので二元配置ANOVAを実行できます。
- 「統計」メニューから「ANOVA」「二元配置」を選択してダイアログを開きます。
- 「入力データ」は「インデックス」を選びます。右三角ボタンを押して「因子A」は「B(Y)」、「因子B」は「C(Y)」、「データ:は「A(X)」をそれぞれ選択します。
- 「相互作用」のチェックボックスにチェックをし、二つの因子の相互関係を見られるようにします。
- 「記述統計」の項目にチェックを付けると、それぞれの因子に対して基本的な記述統計も表示できます。
- そのほかのオプションは基本的に一元配置ANOVAと同じです。必要に応じてオプションを選んでください。ここでは「平均比較」の「Bonferroni」にチェックを入れます。「OK」を押して解析を実行します。
- 一元配置ANOVAと同じように「全般ANOVA」の表の下の結論を読むと、信頼水準0.05で、グループ内では平均値は有意に異なりますが、グループ間では有意に異ならないことが分かります。
以上でこのチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。