Origin: 動画で学ぶ操作方法
Origin 8.1の新機能「ガジェット」メニューの使い方 Part 1 (Gadget:Part 1)
概要 | Origin 8.1SR2で新しく追加された「ガジェット」機能を紹介します。Part1では、ガジェットメニューのクィックフィットの機能を使って、グラフを見ながら、選択した範囲のデータに対して簡単に非線形曲線フィットを行う方法を紹介します。 |
サンプルデータ | ダウンロードしたsample_data03の7-Cフォルダ内のQuick Fit.opj を使用します。 |
Part 1 > Part 2 |
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
Part 1: データ範囲のフィットとテーマの保存
イントロ
このチュートリアルでは、クイックフィットガジェットを使用して、グラフデータにフィットを実行する方法を紹介します。このガジェットはOrigin8.1のSR2以降のバージョンが必要です。
クイックフィットガジェット
グラフをアクティブにするとガジェットメニューが有効になります。
ガジェットメニューには、曲線フィットを実行するためのメニュー、統計、ピーク積分、分析の立ち上がり時間、またFFTがあります。
クイックフィットには複数のフィットテーマがあります。
- ”ピークガウス”テーマを選んでみましょう。
- 関心領域のROIオブジェクトがグラフレイヤ内に現れます。
- ROIで囲まれているデータは、関数でフィットされます。
- 今回の場合はガウス関数です。
- パラメータ値はROIの上にあるラベルに表示されます。
- 異なるデータ範囲にするためROIを移動したり、幅を変更するとラベルも更新します。
- 矢印をクリックしてフルプロット範囲に拡大することができます。
プレファレンスダイアログの設定
- 矢印をクリックしてpreferences dialogを呼び出します。
- ROIの横にある矢印ボタンをクリックして現れるコンテクストメニューにはたくさんのオプションがあります。設定を選択しましょう。このダイアログには複数タブがあり、ROIや出力についてさまざまな設定ができます。
- ROIボックスタブではxcピークセンターパラメータ以外のチェックを外しましょう。
- また、有効桁数のドロップダウンリストでは5を選択します。
- 適用をクリックするとROIの上にあるラベルが更新されます。
- OKをクリックしてダイアログを閉じます。
- 再度コンテキストメニューを開き、新しい出力を選びます。
- 結果の入ったテキストラベルボックスがグラフに追加されます。
- ラベルボックスの内容を変更したい場合は、コンテキストメニューから再度設定を選びます。
- 今回はラベルボックスタブを開き、パラメータ表ドロップダウンリストで、「ROIボックスタブの設定を使う」を選択し、OKをクリックします。
- 出力を更新してみまよう。新しい設定に基づいてラベルボックスが更新されています。
- 出力結果は結果ログにも表示されます。これはクイックフィット設定ダイアログのレポートタグで、出力先のデフォルト設定が「結果ログ」になっているためです。
設定をカスタムテーマとして保存して使用する
これまでの設定をカスタムテーマとして保存してみましょう。
- コンテキストメニューから「テーマに名前を付けて保存」を選びます。
- テーマ名に”My Gauss”と入力し、OKをクリックします。
- このグラフのフィットは終了したのでROIのxボタンをクリックしてROIを閉じましょう。
今保存したテーマを使用してみましょう。
- Guraph2をアクティブにします
- ガジェットメニューからMyGaussを選択すると、先ほどカスタマイズしたラベルとROIがグラフに表示されます。
また、ROIを呼び出さずにフィットを実行することもできます。
- ROIを閉じて、次はコントロールキーを押したままテーマを呼び出します。
- 保存したテーマを使用してアクティブデータセットにフィットが実行されます。
- グラフ上のラベルをみると、設定が反映されているのがわかります。
同じデータセット内で2つの部分範囲をフィットする
次に、同じデータセット内で2つの部分範囲をフィットしてみましょう。
(Piecewise Linear PEフォルダに移動)
- このグラフでは、データが左から右へ傾斜して変わっていく様子がわかります。
- クイックフィットガジェットのリニアテーマを呼び出します。
- ROIを動かして1から9番目のポイントまでを囲みます。
- 座標データ表示ウィンドウにはROIで囲んだデータポイントが表示されます。
- クイックフィット設定ダイアログを開きましょう。
- ROIボックスタブで、R2乗のラジオボタンにチェックを入れます。
- 適用をクリックするとR2乗値が追加されます。
- ラベルボックスタブに移動し、入力に範囲を追加します。
- 関数式ドロップダウンリストでは「パラメータの数値で表示」を選択し、パラメータ表ドロップダウンリストでは「なし」を選び、ダイアログを閉じます。
- より小さいポイントを囲むようにROIの右端を動かしてみましょう。
- アールスクエアの値がよくなっていることがわかります。1から7のポイントを囲んでいるときに最もよい値になります。
- メニューから新しい出力をクリックすると、選択したデータ範囲のフィット結果が表示されているラベルボックスが追加されます。
- ROIを動かして、残りのポイントを囲みます。8~14です。
- メニューから新しい出力を選択します。
- 異なるデータ範囲から2つのフィットができ、それぞれのフィット結果がラベルに表示されました。
おつかれさまでした。引き続きPart 2をご覧ください。