Origin: 動画で学ぶ操作方法
仮想行列から3D曲面図を作成(Virtual Matrix)
概要 |
このチュートリアルでは、ワークシートのデータから3Dカラーマップ曲面図を作成する方法を紹介します。Origin8.5以降のバージョンではワークシートを仮想的な行列として扱うことができ、ワークシート上の等間隔でないデータから直接、曲面図を作成することができます。 |
サンプルデータ(Vsurface.opj)をダウンロード |
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
このチュートリアルでは、ワークシートのデータから3Dカラーマップ曲面図を作成する方法を紹介します。
Originの以前のバージョンでは、3D曲面図を作成する際、行列から作成していました。Origin
8.5には、ワークシートを仮想的な行列として扱う機能があります。これにより、Originはワークシート上の等間隔でないデータから直接、曲面図を作成することができます。
- OriginプロジェクトファイルVsurface.opjを開きます。
-
ワークシート一番上の行にX座標値、一番左の列にY座標軸が入っています。このワークブック上にある2つのシートのX・Y座標値は同じ値を使用しています。
これらのデータを使用して3D曲面図を作成していきます。 - VSurface1のシートを全選択し、メニューの「作図」から「3D曲面」「カラーマップ曲面」を選択し、作図の設定を行うためのダイアログを開きます。
- このダイアログではX・Y座標の値がどこにあるかを指定することができます。データフォーマット「行を横断するX」を選び、X値を「選択中の第1行」に、Y値を「選択中の第1列」に変更し、「OK」ボタンを押してプロットします。
- 同様にVSurface2のデータでも3D曲面図を作成します。
- ワークブックに戻ってVSurface2のシートでデータを全選択し、「作図」メニューの一番下にある「カラーマップ曲面」を選択します。今回のダイアログは先ほど行った設定になっていますので、そのままOKをクリックします。
- ワークブックに戻って、×ボタンを押してウィンドウを「非表示」にし、メニューの「ウィンドウ」から「左右に並べる」を選択します。ここからグラフ2をグラフ1に追加して一つのグラフにしていきたいと思います。
- グラフ1のレイヤアイコンを右クリックし、「レイヤの内容」ダイアログを開きます。
- Vsurface2を選択し、⇒ボタンで追加し「OK」ボタンで確定します。
- グラフ2のウィンドウは必要ないので×でウィンドウを削除し、グラフ1を全画面表示にします。ここからグラフに編集を加えたいと思います。
- X軸をダブルクリックし、表示されるダイアログでスケールタイプを「log10」に変更し、「OK」をクリックします。するとX軸が対数軸に変わります。
- 次に色塗りを変更します。曲面上でダブルクリックし、「作図の詳細」ダイアログを表示します。ダイアログ左側でVSurface1を選択し、「レベル」をクリックし、「レベルの設定」ダイアログで「主レベル数」にチェックし、「副レベル数」を16にして「OK」ボタンをクリックします。
- 「色塗り」をクリックし「パレットをロード」にチェックを付けます。お好みのパレットを選択して「適用」ボタンをクリックします。すると12,13で行った設定内容がグラフウィンドウに反映されます。
- ここで「コピー」をクリックし、ここまで編集を行ったグラフのカラーマップのテーマをコピーします。ダイアログ左側でVSurface2を選択し「貼り付け」ボタンをクリックすることでVSurface2のグラフに貼り付けを行います。
-
このままでは2つの曲面図の重なり部分がとても分かりにくいので、曲面の透過率を変更したいと思います。Vsurface2を選択して「曲面」タブで「透過率」を50%に設定し「適用」「OK」ボタンをクリックします。
これでこのチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。