Origin: 動画で学ぶ操作方法
ワークシートデータの削減(Data Reduction )
概要 |
Originのさまざまなツールを使って、データ数を削減する方法をご紹介します。(一部OriginProでのみ使用できる機能があります) |
サンプルデータ(Data Reduction.opj)をダウンロード |
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
操作方法
簡単な行の削減方法
1行ごとにデータを削除します。
- Originプロジェクトファイル「Data Reduction」を開き、プロジェクトエクスプローラで「1.Delete Rows by Skipping」を開きます。
- 「ワークシート」メニューから「行の削減」を選択し、ダイアログを表示します。
- 一行ごとに削除を行い、最終的に奇数のみが残るように設定してみましょう。「削減方法」を「N行読み捨て、M行読み取る」にし、「削除する最初の行」に2行目から処理を行うので2を入力して、「OK」ボタンをクリックします。
- すると、スクリプトウィンドウに何行削除されたかが表示され、ワークシートには奇数のみが残りました。
マスクと行の削減方法
マスクされたデータを削除します。
- プロジェクトエクスプローラから「2.Mask and Delete Rows」を開きます。
- Ctrlキーを押しながらいくつかのセルを選択し、右クリックして「マスク」「マスクを掛ける」を選択します。
- ワークシートメニューから「行の削減」「ダイアログを開く」を選びます。
- 「削減方法」を「マスクを含む行を削除する」にして「OK」をクリックします。これで削減が完了しました。同様の方法で欠損値を含む行の削減を行うこともできます。
重複データの削減
同じX値を持つXY対を1つにすることでデータを削減します。
- プロジェクトエクスプローラから「3.Reduce Delete Rows」を開きます。
- B列を選択して「解析」メニューから「データ操作」「データ削減:重複」を選択します。
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表示されたダイアログ内の「自動プレビュー」にチェック付けるとグラフを見ながら設定の変更ができます。たとえば「置換方法」を「最小」にするとプレビューデータが変更されるのがわかります。今回「置換方法」は「平均」に設定し「OK」ボタンを押します。すると、データ削減されたXY列がワークシートに出力されます。
グループによる削減(Pro)
Xの値でデータをグループ化し、平均値、最小値、最大値などの量でXとYの値を置き換えます。
- プロジェクトエクスプローラから「4.PRO:Reduce By Group」を表示します。
- このワークシートは毎月のデータを年ごとにあらわしたものです。これからの操作で太陽黒点数の年ごとの平均値を出力したいと思います。
- C列を選択し、「解析」メニューから「データ操作」「データ削減:クラスタX」を選択します。
- 表示されたダイアログで「サブグループ化の方法」を「Nポイント毎」にします。Nに対する自動チェックボックスのチェックをはずし、12を入力します。これで12ポイントごとにグループ化を行うように設定されました。
- Nの自動チェックボックスからチェックをはずし12を入力してOKボタンをクリックします。
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デフォルトの設定ですべてのグループに対し平均値を出力しますのでこの状態で「OK」ボタンをクリックします。すると、年ごとの値が一つにになって出力されました。
等間隔のXに削減(Pro)
Xを等間隔にしてデータを削減します。
- プロジェクトエクスプローラから「5.Pro: Reduce to Evenly Spaced X」を表示します。このワークシートのXのデータは等間隔ではありません。
- B列を選択し、「解析」メニューから「データ操作」「データ削減:等間隔X」を選択してダイアログを開きます。
- このXファンクションは、X値を等間隔にして、XYデータの数を少なくします。ここでは「サブグループ」を「サンプリング間隔による」にします。これにより、サンプリング間隔に従って、データポイントを統合することができます。
- すべての「自動」チェックボックスからチェックを外し、「サンプリング間隔」を0.2、「X」を0から100と入力します。
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「出力」を「新規」に変更し、新たにXY列が出力されるようにします。「OK」をクリックします。これで、削減したデータが出力され、X値が等間隔になっているのが分かります。
デシメーション
信号の再サンプリングレートを減少させるデシメーションします。
- B列を選択し、「解析」メニューから「信号処理」「デシメーション」を選択します。ダイアログが表示され「自動プレビュー」にチェックを付けます。
- 「フィルタタイプ」を「移動平均フィルタ」に変更します。ここで「再サンプリングファクター」を5や、10に変更するとプレビューがその都度変更されるのがわかります。さらに15に変更すると、プレビューが変化します。
- ここで「新規サイズ」の項目をみると出力データセットのサイズが参照でき、どれだけの数のデータが出力されるかがわかります。
- 「OK」をクリックします。スクロールすると、データセットが削減されていることが確認できます。