ROC曲線 (Pro版のみ)
ROC曲線(受信者動作特性曲線) 分析は、主に臨床化学、薬理学、生理学の診断検査に使われます。また、診断検査の正確さを表したり比較する基準として広く採用されています。
※ROC曲線分析はOriginProで使用できる機能です。
例えばROC曲線分析を、ある出来事が起こったのか否かを決定するための診断を検定したり、病気か健康か識別するための2つの手法の正確さを比較するために使用できます。各ケースの結果は曲線下面積と曲線の形に基づいています
ROC曲線がグラフの右の角に向かって急激に上昇していたり、曲線下の面積が大きいと、検定がうまく実行されていることを示します。面積が1に近いほどその検定が良いことを示し、0.5に近いと検定が良くないことを示します。
OriginでROC曲線分析を行う場合、以下の機能を使用できます。
- 状態値:どの状態を正の値にするか
- しきい値の方法:データポイントの補間またはスピードモード
- ROC曲線、標準偏差、信頼区間の出力
例えば、ロッキー山発疹熱 (RMSF) の2つの診断法として最適な方法を調べたいとします。そこで、24人のRMSF患者と26人の健康な人の検査を実施します。2つのスクリーニング手法を使って被験者の血清ナトリウムを検査し、血清ナトリウムとRMSFの関係性を検定して、どちらの手法が良いかを判断します。OriginProのROC曲線分析で以下のように分析します。