Origin 2020 新機能概要
Origin 2020では、ミニツールバーを使ったグラフ編集が可能です。これにより、軸スケールの設定やプロットの色やサイズの変更といったグラフ編集操作を、個々のダイアログを開かずに簡単に行えます。また、サイズの大きいテキストファイルのインポート速度や、大きなデータセットによる散布図の描画速度などが飛躍的に向上しています。
ほかにも、新しいグラフ形式であるドーナツグラフやサンキー、アルビアルダイアグラムなどが追加され、既存のグラフ形式でも更なるカスタマイズが可能になっています。
ミニツールバーによる素早いグラフ編集
- グラフ内のクリックした箇所をダイアログを開かずに素早く編集
- グループ化されたプロットは、グループ全体あるいは個別のプロットで編集可能
- 設定ボタンをクリックし、ダイアログを開いて詳細編集
インポート、グラフ描画速度の向上
- 大規模なテキストファイルを10倍速くインポート
- データサイズが大きい散布図の描画を高速化
- 数百万点を高速にグラフ化できる「密度ドットグラフ」
- ピーク分析、データフィルタ、等高線図描画における高速処理
新しいグラフ形式
- 様々な円グラフとドーナツグラフ
- サンキー、アルビアルダイアグラム
- 樹形図
- 色付きドットグラフ
- カイトダイアグラム
その他の新機能
- データベースインポートの改良
- 分析結果の表をHTMLとEMF表としてコピーと貼り付け
- グラフテンプレートライブラリのリストビュー
- オブジェクトマネージャーでワークブックおよびワークシートの操作
- メタデータのワークシートレベルのユーザーツリー
- CSVコネクタ:プレビューチェックボックス、部分インポート、データブロックマーカー
- Excelコネクタ:ロングネーム、単位、コメントの指定
- データコネクタによるドラッグアンドドロップのサポート
- データコネクタを使用したテンプレートを使ってバッチ処理
- データコネクタと同様のデータベースインポート:データ保護、プロジェクト保存時のデータクリア
- 列ラベルの内容と一緒にデータのサブ範囲をコピー
- 列リストビューで列インデックスとデータサイズを表示
- データコネクタを使用時にSQLのようなクエリでOriginプロジェクトから特定の列をプル
- データベースのインポート - ODBC速度の改善
- データプロットのコピー/貼り付け
- シングルクリックでグループ内のデータプロットを選択、Shift +クリックでグループを選択
- ボックスチャートでデータポイントをオフセットし、オフセットをペアで交互に切り替え
- トレリスプロットの各パネルのラグマーク
- カラースケールオブジェクト改良(外側のラベルの最小値と最大値のみを表示、サブ範囲と目盛りラベルの式を表示)
- 等高線およびヒートマップグラフのツールチップ改善
- カーネル密度プロットの新しい高速アルゴリズム
- 大規模データのデータハイライトを高速化
- 再描画を高速化するページレベルの高密度データモード
- XYZ値による3Dデータ範囲の編集またはデータの切り取り
- 作図の詳細ダイアログのフォントと線の項目をコンパクトにしてタブの内容をを小さく
- 不均等なビンサイズ、凪を示す円、パドルスタイルスポークなど、ウィンドローズグラフの新しいオプション
- セル式における「$」を使ったExcelのような絶対参照
- セル計算と結果シートの再計算の高速化
- クローンプロジェクトまたはデータなしでブック/シートを複製したときにセル式とセル参照を保持
- レポートシートの開いているすべての表をコピーして他のアプリケーションに貼り付け
- 結果シートの任意の場所で右クリックして「パラメーターを変更」メニューにアクセス
- Sum関数による行ごとの合計をサポート
- データを組み合わせて複数の列を正規化
- バッチ処理:複数のデータファイルを処理するとき単一のWordまたはPDFレポートファイルを作成
- 曲線上の算術演算ツールでカスタム数式を利用可能
- 非表示行を分析処理に含めるあるいは除外するための錠前アイコンのコンテキストメニュー
- フィット、ピークと基線、統計メニューに「アプリ検索」メニュー追加
- NAGライブラリをMark 26.1バージョンにアップグレード
- 直線の追加など一部のXファンクションでLabTalk式をサポート