グループフォルダ

グループフォルダを利用することでほかのユーザとテンプレートファイル等を共有して使用することができます。共有されたファイルはOriginからそのまま参照できるので、ローカルフォルダに移動させたりする手間が発生せず、スムーズに作業ができます。


テンプレートダイアログで直接参照
Originのダイアログでグループフォルダにあるファイルを直接参照できます

保存・共有できるファイル

  • プロジェクトとテンプレート
  • 設定(メニュー、ボタンなど)
  • フィット関数
  • サービスリリースパッチファイル
  • テーマ、インポートフィルタ、パレット
  • コード、ツール
  • その他(DOC、DOCX、PDF形式)

※データファイルや画像ファイルは共有できません

できること

  • グラフテンプレートを共有して同じフォーマットのグラフを作成
  • フィット関数を共有して同じフィット関数でフィットを実行
  • インポートフィルタを共有してインポート方法を統一

グループフォルダの利点

  • 更新があればOrigin起動時に更新するかどうか確認メッセージが表示されるので、手間がかからない
  • グループフォルダの更新確認メッセージ
  • そのままグループフォルダにあるファイルを参照して作業を行うので、ユーザ間で参照しているファイルを統一でき、各人の作業で齟齬が生まれにくくなる
    (実際にはローカルフォルダにファイルを持ってきているので複数人が同時にファイルを使用して不具合が起きることはありません)
  • 編集者(グループリーダ)と閲覧者(グループメンバー)に分けられ、編集権限を制限できる

グループフォルダの設定

グループフォルダはすでにエクスプローラで共有設定されているフォルダやDropBoxなどの共有ストレージを利用して作成されます。

グループフォルダの指定

1.すでにWindowsやDropBox等で共有フォルダとしての設定が終わっている状態で、Originのメニューから 環境設定:グループフォルダの場所設定 をクリックします

メニューから環境設定:グループフォルダの場所設定を選択

2-a.グループリーダの場合には開いたダイアログにて、グループフォルダのパスに共有フォルダのパスを入れ、グループリーダのコンピュータにチェックを入れて「OK」ボタンでダイアログを閉じます。

グループリーダはチェックを入れる

2-b.グループメンバーの場合には、パスは同じものを入れますが、「グループリーダのコンピュータ」のチェックを外して「OK」でメンバーPCとして設定します。

グループフォルダの使い方

グループフォルダにファイルを置く(グループリーダのみ)

  1. グループリーダのコンピュータにチェックを入れてあるユーザが メニューから 環境設定:グループフォルダマネージャ を選択します。
  2. グループフォルダマネージャを開く
  3. デフォルトでは、左側に自分のユーザファイルフォルダが、右側に共有フォルダが表示されますので、ここから必要なファイルを選択して追加の”→”ボタンで共有フォルダに移します。
  4. ファイルをアップロード
  5. 更新したら最後に「発行」ボタンを押すことでほかの共有しているユーザにも共有フォルダが更新された旨が通知されるようになります。
  6. 発行ボタンで更新をほかのユーザに知らせる

他人が更新した共有フォルダにあるファイルを自分のローカルに持ってくる(グループリーダのみ)

  1. ファイルを持ってきたい場合にはOriginを起動するとまず下記のような「更新をしますか?」というメッセージが表示されるので、「はい」で進んでフォルダを更新します。
  2. 更新確認メッセージ
  3. 更新が成功すると下図のメッセージがでますので、そのあとメニューから 環境設定:グループフォルダマネージャ をクリックしてダイアログを開きます。
  4. 更新成功メッセージ
  5. 配置する場合とは逆に共有フォルダからファイルを選択して削除の”←”で自分のローカルフォルダにファイルを持っていきます。
    更新があったものや更新されていないファイルには色が付き、状態がわかります。
  6. 削除ボダンでローカルフォルダにファイルをダウンロード

グループフォルダにあるファイルを利用する(グループメンバー)

  1. グループメンバーがグループフォルダにあるファイルを利用したい場合、Originを起動するとグループリーダーと同様に「更新しますか?」というメッセージが表示されますので、更新を行います。
  2. 更新完了後、例えばグラフテンプレートがグループフォルダに入っていて使用したい場合には、作図メニューの 「マイテンプレート」を見るとグループフォルダ内にあるテンプレートファイルが表示されますのでそこから作図に使用できます。
    (「マイテンプレート」にテンプレートがない場合には「ユーザテンプレートに作図」からテンプレートライブラリのダイアログ内にある「グループ」にチェックをつけるとグループフォルダにあるテンプレートも表示されて作図に使用できます。)
  3. ダイアログで直接ファイルを参照

補足

ユーザ定義フィット関数をグループフォルダに置いている場合には、メニューから ツール:フィット関数オーガナイザ を開くと各カテゴリ表示されます。

フィット関数オーガナイザでの表示

Origin開発元ページにも解説がありますので、こちらもご覧ください。


 


テクニカルサポート

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せフォームよりテクニカルサポートまでご連絡ください。

その際、必ず「製品名」「バージョン」「シリアル番号」をご連絡ください。

page_top_icon