各国の発電量の内訳を円グラフマップで表現

今回は、Origin/Pro 2022で新たに追加されたグラフタイプ「円グラフマップ」を用いて、各国の発電量の内訳をグラフにしました。
「円グラフマップ」は、円グラフをXYデータにより決定する位置に配置するグラフです。特に、今回のように地図と重ね合わせると、円グラフマップを活かすことができます。

作成グラフ

SNSに掲載した画像のグラフをご覧になりたい方はこちらからプロジェクトファイルをダウンロードしてご覧ください。Originをお持ちでない方、旧バージョンのOriginをお使いの方は無料の体験版がありますので、体験版をダウンロード・インストールするとご覧いただけます。

作成グラフ入りopjuファイル(zip形式で圧縮されています)

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作成手順

サンプルデータの中身

サンプルファイルのワークブックの「発電量」というワークシートには、A列にXデータとして経度、B~E列にYデータとして左から順に、緯度, 発電量(火力, 水力, 原子力及びその他)、F列にはラベルデータとして国名のデータを準備してあります。
最初の2列(X列と1つめのY列、すなわちA・B列)は、各円グラフの位置を決めるものです。他のY列(C・D・E列)は円グラフのスライスを決めるものです。ラベル列(F列)は各円グラフのラベルとして使用します。

ワークシート「発電量」

「世界地図」というワークシートには、世界地図のデータが収められています。A列にはXデータとして経度、B列にはYデータとして緯度が用意されています。

ワークシート「世界地図」

     

作成手順

  1. ワークシート「発電量」にて、A~E列を選択し、作図 > 棒、円、面積 > 円グラフマップ と選択します。

    円グラフマップを作成

  2. ワークシート「世界地図」にて、経度・緯度のデータであるA・B列を選択し、選択した列の右側にカーソルを置きカーソルが下の画像のように変化した状態で、作図した円グラフマップにドラッグします。

    地図のデータをプロット

  3. これにより、選択したデータがプロットされます。作図の詳細ダイアログ‐プロット属性にて、このプロットの作図形式を「折れ線」に変更します。

    散布図で作図される

    折れ線に変更

  4. 後から追加した地図のプロット(折れ線)が円グラフの上に重なっているので、上下を入れ替えます。オブジェクトマネージャを開き、折れ線のプロットを右クリックし「上へ移動」を選択して円グラフマップと位置を入れ替えます。

    プロットの上下を入れ替え

    オブジェクトマネージャにグラフオブジェクトが表示されていてプロットが表示されていない場合は、オブジェクトマネージャ内の空白部分を右クリックして「プロットを表示」を選択するとプロットを選択できるようになります。

    「プロットを表示」

  5. プロットの上下を入れ替えたことで凡例が乱れたので[グラフ操作]:[凡例]:[凡例の再構成]もしくは「グラフにオブジェクトを追加」ツールバーのアイコンから「凡例の再構成」を行います。

    「凡例の再構成」

  6. 各円グラフのサイズを統一します。
    作図の詳細ダイアログ‐プロット属性の「シンボル」タブで「サイズ」を確認すると「スライス合計」となっています。これは各円グラフのサイズをスライスの合計値から決定する設定です。ここに任意の数値を入力することで、各円グラフのサイズを統一します。

    円グラフのサイズ

  7. 円グラフのラベルとして、ラベル用のデータ列(F列)を指定します。
    作図の詳細ダイアログ‐プロット属性の「ラベル」タブにて「ラベル形式」としてF列の国名を指定すると、各円グラフのラベルとして対応する国名が表示されます。

    ラベルの表示

  8. 軸やラベル、ページサイズなどの体裁を整えると完成です。

    完成形

テクニカルサポート

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その際、必ず「製品名」「バージョン」「シリアル番号」をご連絡ください。

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