データの整合性を保ちたいときに

CSV Connector

Originにファイルをインポートする際、元データとリンクしたデータをワークシートに取り込むアプリです。通常のインポートではOriginにデータを取り込んで元データファイルとは別のワークシート上のデータを操作しますが、コネクタは元データにリンクしているので、データの整合性を保つ、ファイルサイズを小さくする、など様々な利点があります。インポートできるファイル形式は、CSV、TXT、DAT等のテキストファイルです。

CSV Connectorの使用例

このアプリの良いところ

  • Origin上ではデータを編集できないため、意図しない変更を防ぐことができる
  • 接続したデータをOrigin上で表示しているだけなので、プロジェクトファイルのサイズを小さくできる
  • ファイル構造を指定せずに取り込むことができる
           
CSV Connectorアイコン CSV Connector
作者 OriginLab Technical Support
ライセンス 無料
必要バージョン Origin 2019b(9.65)以降
ユーザインタフェースの言語 日本語
カテゴリ データインポート
開発元ページ
※英語のみ

 

ファイルに接続する場合の手順

手順

  1. 空のワークブックをアクティブにして、アプリウィンドウから「CSVConnector」をクリックします。
  2. アプリウィンドウからアイコンをクリック

  3. 「Webサイトからインポートしますか?」と表示されるので「いいえ」をクリックします。
  4. ダイアログが開くので、接続するファイルを選択して「開く」をクリックします。
  5. 「CSVインポートオプション」ダイアログが開くので、必要に応じて設定をして「OK」ボタンをクリックします。
  6. ダイアログ

  7. ファイルに接続された状態でワークブック上にデータがインポートされます。
  8. シート左上の緑色のコネクタアイコンをクリックし、「選択」をクリックすると、インポートオプションを再設定できます。
  9. 緑のコネクタアイコン

元のCSVファイル編集したときに、Originのシート上のデータを更新したい場合は、コネクタアイコンをクリックして「インポート」を選択すると再インポート可能です。自動で更新するには、「自動インポート」を「変更時」に設定してください。

Webに接続する場合の手順

手順

CSVコネクタは、Web上にあるデータにも接続することができます。この場合、Web上の元データが変更されたときには、再インポート操作だけでアップデートできます。

  1. 空のワークブックをアクティブにした状態で、アプリウィンドウから「CSVConnector」をクリックします。
  2. 「Webサイトからインポートしますか?」と表示されるので「はい」をクリックします。
  3. URLを指定するダイアログが開くので、URLを入力して「OK」をクリックします。ここでは、サンプルとして以下のデータを使用します。
  4. 使用データ:東京都_新型コロナウイルス陽性患者発表詳細
    URL:https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/data/130001_tokyo_covid19_patients.csv

    ダイアログ_Web

  5. 「CSVインポートオプション」ダイアログが開くので、必要に応じて設定し、「OK」ボタンをクリックします。
  6. CSVインポートオプションダイアログ

  7. Webへのリンクを保った状態でインポートされます。
  8. インポートデータ

  9. Web上の元データが変更され、再度インポートしたい場合は、シート左上の緑色のコネクタアイコンをクリックし、「インポート」を選択します。自動で更新するには、「自動インポート」を「変更時」に設定してください。
  10. 再度インポートする


補足:グラフ作成

    実際にWebに接続してインポートしたデータを使用し、週ごとの感染者数のグラフを作成してみます。

  1. E列の「公表_年月日」を選択して、メインメニューの「統計>記述統計>度数表」をクリックします。
  2. 度数表

  3. 開いたダイアログで、「増分」の「自動」のチェックを外し、テキストボックスに「1week」と入力して「OK」をクリックします。
  4. 度数表ダイアログ

  5. 出力されたワークシートでC列の「カウント」を選択し、メインメニューの「作図>基本の2Dグラフ>縦棒」をクリックします。
  6. 作成されたグラフを、以下のように編集します。
    • Y軸上でクリックして開くミニツールバーで「軸スケール」ボタンをクリックし、「開始」を0に設定し、「OK」をクリック
    • X軸目盛ラベル上でダブルクリックして開くダイアログで、「表示」を「7/28」の形式に設定
    • 同じ軸ダイアログの「スケール」タブで、「副目盛」の「カウント」を0に設定し、「OK」ボタンをクリック
    • X軸タイトル上でダブルクリックしてタイトルを「日付」に変更。同様にY軸タイトルを「感染者数(週ごと)」に変更

    デフォルトグラフ

コネクタアイコンのメニュー

コネクタを使用してインポートしたワークシートの左上にあるコネクタアイコンをクリックすると、メニューが開きます。このメニューを使用してデータの再インポートをしたり、データソースを変更できます。

コネクタアイコンをクリックして開くメニュー

メニュー項目

データソース ダイアログが開き、データソース選択と変更が可能です。
インポート ソースデータを再度インポートします。
全てのブックをインポート プロジェクトファイル内のデータコネクタを使用している全シートで、ソースデータを再インポートします。
自動インポート データを自動で再インポートする設定です。
自動でインポートする場合、どのタイミングでインポートするか指定します。
・プロジェクトオープン時 :プロジェクトを開いたとき
・変更時:データソースが変更されたとき
シートを接続しない ワークシートとデータソース間の接続と保護を解除します。コネクタアイコンは残るので、再接続すれば再インポートできます。
データコネクタを削除 アクティブなブックの全シートからデータコネクタを削除します。コネクタアイコンも残りません。ブックにインポートしたデータはプロジェクトファイルと共に保存されます。
すべてのブックからコネクタを削除 プロジェクトファイルの全ブックからコネクタを完全に削除します。コネクタアイコンも残りません。インポートしたデータはプロジェクトファイルと共に保存されます。
保存時にインポートデータを除外 チェックを付けると保存時にインポートデータを消去します。
接続は維持するので、プロジェクトサイズを小さくすることができ、データは必要に応じて簡単に再インポートできます。
インポートデータから作図したグラフにはダウンロードボタンが表示されます。
共通データパス 「データソース」メニューでソースファイルにすばやくアクセスするために設定できる「共通データパス」を設定します。複数人でファイルを共有している場合に便利です。

コネクタアイコンについて

コネクタアイコンは通常、緑色ですが、アイコンの色は接続状態によって変わります。

コネクタアイコン解説

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