相関行列をヒートマップで視覚的に表現

Correlation Plot

「相関行列ヒートマップ」は、変数間の相関の強弱を確認するために利用される相関行列を、ヒートマップで表すことにより作図されるグラフです。
相関行列ヒートマップを見ると、変数間の相関関係を視覚的に理解することができます。
このアプリでは、簡単に相関行列ヒートマップを作図することができます。
また、データの相関関係を色分けだけでなく、相関係数に比例したサイズの円や、相関を示す方向付けをされた楕円で表現することができます。
さらに、有意差の有無やp値のラベルなどを組み込み、美しく分かりやすい相関行列ヒートマップを作図できます。

アプリの使用例

このアプリの良いところ

  • データの相関関係を様々な表示方法で表すことができる。
  • グラフに有意差の有無やp値などのラベルを組み込むことができる。
           
アプリアイコン Correlation Plot
作者 OriginLab Technical Support
ライセンス 無料
必要バージョン Origin2020b(9.75)以降、Pro版専用
ユーザインタフェースの言語 英語
カテゴリ グラフ
開発元ページ
※英語のみ

 

使用方法

  1. 相関行列ヒートマップを作図するのに必要なデータの列を選択状態にし、アプリウィンドウのCorrelation Plotアイコンをクリックし、ダイアログを開きます。
  2. アプリの起動


  3. ダイアログの設定項目を、それぞれのドロップダウンリストから設定します。
  4. Correlation Plotダイアログ


  5. 「Preview」ボタンをクリックすると作図されるグラフをプレビューできます。
    設定を変更するたびに「Preview」ボタンをクリックするのが面倒な場合は、「Auto Preview」にチェックを入れると自動でプレビューが変更されるようになります。
  6. グラフのプレビュー


  7. 設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。するとグラフが作図されます。
  8. グラフの作図

ダイアログの設定項目

Use Different Variables for XY

作成する相関行列ヒートマップで、X・Yとして異なる変数を使用する場合は、「Use Different Variables for XY」のチェックを入れます。
そして、左側の「Input Columns」パネルで、X・Yとして使用する列をそれぞれ選択します。X・Yとして使用する列を追加または削除するには、最初に「For X」または「For Y」を選択した上で、列を追加または削除します。
なお、「Use Different Variables for XY」にチェックを入れた場合、「Method」で「Mixed」を選択することおよび「Layout」のオプションを使用することはできません。

X・Yとして異なる変数を使用

Correlation Type

計算する相関係数のタイプを選択します。
   

correlation typeドロップダウンリスト



Pearson:ピアソン
Spearman:スピアマン
Kendall:ケンドール

各相関タイプのアルゴリズムについては、下記ページ(OriginPro開発元ページ)をご覧ください。



Exclude Missing Values

使用するデータの欠損値を除外する方法を選択します。
   

exclude missing valuesドロップダウンリスト



Pairwise:ペアワイズ
Listwise:リストワイズ

Method

ヒートマップの表示方法を選べます。
   

Methodドロップダウンリスト


Circle:円
Ellipse:楕円
Color:色分けされたタイル
Number:色分けされた相関係数の数値
Mixed:NumberとCircle・Ellipse・Colorの複合図

Layout

マスの埋め方を選べます。
※「Method」で「Mixed」を選択した場合は表示されません。
   

Layoutドロップダウンリスト



Full:すべてのセルを埋めます
Lower Triangular Matrix:下三角
Upper Triangular Matrix:上三角

Correlation Values in

「Method」で「Mixed」を選択した場合、カラーマップ内で相関係数を表示する部分を指定します。
   

Correlation Values in



Lower Triangular:下三角
Upper Triangular:上三角

Upper Triangular/ Lower Triangular

「Method」で「Mixed」を選択した場合、表示するシンボルの種類を設定します。
「Correlation Values in」で相関係数を表示するよう指定した部分の反対側に表示されます。
   

シンボルの選択



Circle:円
Ellipse:楕円
Color:色分けされたタイル


下図は「Method」で「Mixed」を選択した場合の作図例です。

Mixedを選択した場合の例


Label

ヒートマップ上に表示するラベルを選べます。
※「Method」で「Number」を選択すると、「Label」は「None」に固定されます。
   

Labelドロップダウンリスト



None:ラベルなし
Correlation Coefficient:相関係数
P-value:p値
Insignificant Mark:有意差なし(「×」)
significant Mark:有意差あり(「*」)

Significant Level

「Label」で「Insignificant Mark」か「significant Mark」を選択した場合、有意水準を設定します。

Significant Level

サンプル

ラーニングセンターには、Correlation Plotアプリを使用して作図された相関行列ヒートマップのサンプルが用意されています。
ラーニングセンター([ヘルプ]:[ラーニングセンター]、またはF11キーを押す)で「correlation」と検索するとご覧になることができます。
各グラフには、サンプルデータセットと作図するための簡単な手順書が付属しています。


  • Statistical Graphs - Correlation Ellipse Matrix
  • Statistical Graphs - Correlation Ellipse Matrix


  • Statistical Graphs – Correlation Lower Triangler Heatmap
  • Statistical Graphs – Correlation Lower Triangler Heatmap


  • Statistical Graphs – Correlation Scatters
  • Statistical Graphs – Correlation Scatters

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