等高線 + 勾配ベクトルグラフは、Origin 2024bで追加された新しいグラフ形式で、等高線図に勾配ベクトルを重ね合わせて表示できます。このグラフは、表形式の行列データから作図する必要があるため、ここでは、ワークシートに1列ずつ用意したXYZデータを行列データに変換後、等高線 + 勾配ベクトルグラフを作成する操作をご案内します。
このグラフを作成するためには、Origin/Pro 2024b以降のバージョンが必要です。それ以前のバージョンをお使いの方は体験版にて実際にお試しいただくことができます。
使用するサンプルファイルは、以下よりダウンロードできますので、お手持ちのOrigin/Pro上で実際の操作をお試しいただけます。
zip(84.5KB)
Originでは、ワークシートに一列ずつ用意されたXYZデータを行列に変換できます。中でも、「XYZグリッディング」機能を使用すると、ソースデータのXY座標がランダムな場合でも等間隔な行列データに変換することが可能です。
上述の操作ではワークシートに用意されたXYZデータを変換する「XYZグリッディング」を使用して行列に変換しましたが、ほかに「直接」と「拡張」というオプションでの変換も可能です。
Book3のようなX、Yデータがない形式で用意した場合、ダイアログの「データフォーマット」は「X、Yなし」で実行します。この場合は行列のXYデータは行と列番号を同じ値で設定されますが、手動で設定することもできます。
「行列:次数/ラベルの設定」メニューを選択して開くダイアログで、下図のようにしてXおよびY値の開始と終了の値を指定することで設定できます。
サンプルファイルのBook4またはBook5のデータのように、行列データの1行分のデータがワークシートの複数行あるいは列にわたって入力されている場合には、「拡張」で変換します。
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