Origin/Pro 2023bの新機能「フローティングウィンドウ」はOrigin/Proのメインウィンドウの外側にグラフやワークシートなどの子ウィンドウを持ち出すことができる機能です。持ち出したフローティングウィンドウには編集メニューもついており、Origin本体を小さくしてフローティングウィンドウ上で編集することで画面スペースを有効に使うことができます。また、フローティングウィンドウはプロジェクト内のフォルダを切り替えてもそのまま残るため、フォルダの異なるデータをプロットとしてグラフに追加する際に非常に便利です。
フローティングウィンドウにしたい場合には、Origin/Proのワークスペース上にあるグラフやワークシートをOrigin/Proのウィンドウの外側にドラッグアンドドロップしてください。
フローティングウィンドウの挙動として次の3つの設定があります。この切り替えはOrigin/Pro上部メニューの ウィンドウ:フローティングウィンドウ で切り替えられます。
※この設定を変更した場合にはOrigin/Proの再起動が必要です。
デフォルトではOrigin/Proのメインウィンドウから横方向にドラッグした場合にのみフローティングウィンドウ化するようになっています。モニタの配置などでどの方向へのドラッグでもフローティングウィンドウにしたい、もしくは縦方向のみでフローティングウィンドウにしたい場合にはシステム変数@FWDを変更します。
システム変数の変更は上部メニューの 環境設定:システム変数 から可能です。
フローティングウィンドウをメインウィンドウ上に戻したい場合には、フローティングウィンドウをメインウィンドウにドラッグアンドドロップすることで戻せます。一度に複数のフローティングウィンドウを戻したい場合には、メインウィンドウ上部メニューの ウィンドウ:フローティングウィンドウを戻す で全てのフローティングウィンドウをメインウィンドウに戻せます。
フローティングウィンドウ化すると、もともとの子ウィンドウの中身だけでなくメインウィンドウにあった一部のメニューも表示されます。グラフの場合にはグラフの編集に関連したメニューが、ワークブックの場合にはワークブックの操作に関するメニューがデフォルトで表示されますが、これらのメニューはよく使うものに合わせてユーザがカスタマイズできます。
メニューをカスタマイズする場合には、メインウィンドウ上部メニューから 環境設定:フローティングウィンドウメニューを編集 を選択して編集します。
表示されているボタンをカスタマイズしたい場合にはメインウィンドウ上部メニューから 表示:ツールバー を選択し、各種"フローティング{ウィンドウの種類}"にチェックを入れ、表示されたツールバーに「ボタングループ」タブにある追加したいボタンをドラッグアンドドロップします。
プロジェクト内の複数フォルダに別々に入っているデータを1つのグラフに追加する場合には、フローティングウィンドウが便利です。
同じフォルダ内にデータがあれば、既存のグラフにプロットとして追加する方法として追加したいデータを選択してグラフにドラッグアンドドロップすることが最も簡単な方法ですが、フォルダの異なるデータをグラフに追加したい場合には上部メニューの グラフ操作:作図のセットアップ などのダイアログを表示して追加する必要がありました。
しかし、新機能「フローティングウィンドウ」を利用することでフォルダ切り替えを行ってもフローティングしたグラフウィンドウはそのまま表示され続けるため、別フォルダに入ったデータもダイアログを開かずにドラッグアンドドロップで簡単にプロットとして追加・グラフの調整が行えます。
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