XYZデータを行列データに変換(XYZグリッディング)
Originのワークシートに用意されたXYZデータを、行列形式に変換する方法を紹介します。ソースデータのXY座標がランダムな場合でも等間隔なデータに変換することが可能です。Originでは、ワークシートのXYZ列からでも等高線図や3D曲面図の作図が可能ですが、XYZグリッディングの機能を使用することで、より滑らかなプロットを作図できます。
※字幕付き動画(音声なし)
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操作方法
- 「Scatter」のXYデータから2D散布図を作図すると、「Graph1」のようになり、「Drid」のデータから作図すると「Graph2」のようになります。
- 「Graph1」のようなランダムデータを「Graph2」のような等間隔データにするためにXYZグリッティングを実行します。
- 「Scatter」ワークシートのC列をクリックして「Zとして設定」をクリックします。A~C列を選択して、「ワークシート」メニューから「行列に変換:XYZグリッディング」を選択します。
- ダイアログが開いたらまず、「グリッディング設定」でどのようにグリッディングを実行するか指定します。ランダムデータの場合はデータポイントの数などに応じて、様々なアルゴリズムが利用できます。各手法についての詳細は、ダイアログ右上の「?」ボタンをクリックして開くOriginヘルプを参照してください。
- 今回はデフォルトで選択されている「ランダム(Renka Cline)」を選択します。
- 「列」「行」では出力される行列の行数と列数を指定します。「自動」のチェックを外し「列」に8、「行」に6を入力します。
- ダイアログ右上の「結果のプレビュー」タブでグリッディング結果のプレビューをみることができます。
- プレビューで表示するプロットタイプは「プロットタイプのプレビュー」で選択できます。
- 「出力行列」にチェックが付いていることを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
- 行列ブックが出力され、ダイアログで設定したように8列6行の行列になっていることがわかります。
- 「作図」メニューの「3D:3D散布図」を選択して作図します。
- 下のツールバーにある「下に傾斜」ボタンを数回クリックしてグラフを傾け、上から見てみます。
- 3D投影法を変更します。グラフ上でダブルクリックして開くダイアログで「その他の3Dオプション」タブを開きます。「投影」を「正投影法」に変更してOKをクリックします。データポイントが等間隔にあり、グリッディングが適切であることを確認できました。
- 再度、グリッディングデータの行列ブックをアクティブにして「作図:3D:3Dカラーマップ曲面」を選択します。
- ソースデータのXYZデータからも作図してみます。ワークブックをアクティブにしてXYZデータが選択された状態で、「作図:3D:3Dカラーマップ曲面」を選択します。
- 2つの曲面図を比較すると、グリッディングデータで作図した曲面図ではソースデータ範囲外の領域もプロットされており極端な値が滑らかになっていることがわかります。
- キーボードのRキーを押しながらマウスでつかむと、3Dグラフの回転操作が可能です。
- グリッディング設定の「列」と「行」で大きい値を設定すると、さらに滑らかな曲面になります。再設定する場合は、グラフ左上にある緑の鍵のアイコンをクリックして「パラメータを変更」を選択すると可能です。