Origin: 動画で学ぶ操作方法
画像分析の方法
概要 | このチュートリアルでは、Originで画像のオフセットや算術演算、エッジ検出など画像分析の方法についてご紹介します。 |
サンプルデータ | OriginサンプルデータSamples\Image Processing and Analysisのcell.jpgとbgnd.jpgを使用します。 |
右下のボタンで画面を大きくし、で解像度720の設定にしてご覧いただくことをお勧めします。
操作方法
<一元配置ANOVA>
- C:\Program Files\OriginLab\Origin851\Samples\Image Processing and Analysisから「cell.jpg」「bgnd.jpg」をそれぞれインポートします。
- これら2つの画像は、行列ウィンドウにインポートされます。「cell.jpg」画像では、細胞が表示されていて、「bgnd.jpg」は、背景のみが表示されています。
- 2つの画像とも、右上に「T」の印があります。2つの画像を整列させると、この印が合致します。
- それでは、画像をオフセットします。「bgnd.jpg」の行列ウィンドウをアクティブにして、「イメージ」メニューから「幾何学的変換」、「オフセット移動」を選択します。
- ダイアログで、「入力イメージ」を「bgnd.jpg」行列が選択されているのを確認し、「リファレンス画像」で「行列選択」ボタンを押して「Cell.jpg」のウィンドウをクリックし選択してダイアログに戻ります。
- 「不透明度」ではリファレンス画像がプレビュー領域に表示されるときの画像の透明度を指定できます。
- プレビューを見ながら、2つのTの印が一致するまで、「オフセットX」と「オフセットY」を調整します。これは下向き三角形のボタンを押して、スライダーを移動させるか、キーボードで数値を入力して変更します。ここでは、7と13を入力します。
- Tの印が一致したら、「OK」 をクリックして結果の行列が出力されます。
- 画像の算術演算を実行して2つの画像の減算をします。出力された背景画像の行列ウィンドウをアクティブにして、「イメージ」メニューの「代表的変換」、「算術演算」を選択してダイアログを開きます。
- 「入力イメージ2」で「行列選択」ボタンをクリックして「cell.jpg」を指定します。
次に、「数学関数」で「img1-img2」を選択します。「OK」ボタンをクリックして結果画像を出力します。 - この行列で「イメージ」メニューから「調整」「色反転」を選択します。先ほどの減算により画像の色が反転してしまいましたので、元に戻すために、このダイアログで色を反転させます。デフォルトのまま「OK」ボタンを押します。
- 「イメージ」メニューの「変換」、「しきい値」を選択します。ダイアログで「上側境界」を185ほどにして「OK」ボタンをクリックします。すると背景を完全に消去できます。
- 次に、エッジの検出をします。「イメージ」メニューの「空間フィルタ」「エッジ検出」を選択します。「エッジフィルタ」には様々なオプションがあり、ここではリストの中から「Prewitt水平&直境界」を選択します(詳しくは、Originヘルプを参照してください)。
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「しきい値」は16にします。ピクセルに対して決められた差がこれより大きいと、そのピクセルはエッジピクセルになります。「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
以上でこのチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。