Origin: 動画で学ぶ操作方法
線形制約(Linear Constraints When Fitting)
概要 | このチュートリアルではフィットを実行する際の線形制約についてご紹介します。線形制約条件を使って、パラメータに強制的に制約を付けることができます。 |
サンプルデータ | ダウンロードしたsample_data04のLinear Constraints when Fitting.opjを使用します。 |
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操作方法
線形制約条件を使って、フィット実行時のパラメータに強制的に制約を付けることができます。
- Originプロジェクトファイルの「Linear Constraints when Fitting.opj」を開きます。
- プロジェクトエクスプローラから「Exponential Decay」を開きます。グラフウィンドウをアクティブにして、これらのデータをフィットするために「解析」メニューから「フィット」「非線形曲線フィット」を選択してダイアログを開きます。
- ダイアログで「関数」を「ExpDec2」に設定します。次に、「データ選択」を開き、「入力データ」の右向き三角形のボタンを押して「現在のページの全てのプロットを追加」を選択します。これで3つのデータがすべて入力データになりました。
- 「複数データフィットモード」のリストから「グローバルフィット」を選択します。グローバルフィットはパラメータを共有して、複数データフィットが可能な機能です。
- 「パラメータ」タブを開くと3つの入力データごとのパラメータが表示されます。ダイアログ右上にある「隠す」ボタンを押して、パラメータにチェックを付けると非表示にできます。ここではt1,t2以外のパラメータにチェックを付けて非表示にします。
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「収束までフィット」ボタンを押して収束するまでフィットします。
線形制約を使用してみましょう。「コード」タブの「制約」を開き、「線形制約を使う」にチェックを付けます。 - ダイアログ下部のパネルで「ヒント」タブを開くと、制約を入力する際のヒントを参照できます。ここでは、パラメータt1はすべて0.2よりも大きな値で、t2は0.045よりも小さな値になるよう「t1(a) >0.2; t2(a) <0.045」と入力します。
- 「パラメータ」タブを開いて「収束までフィット」ボタンを押すと、パラメータに制約を満たしているか確認できます。
- 複数ピークデータの例を見てみましょう。プロジェクトエクスプローラから「Multiple peaks」を開きます。先ほどと同様に「解析」メニューから「フィット」、「非線形曲線フィット」を選択して、ダイアログを開きます。
- 「関数」は「Lorentz」を選択します。「詳細」を開き、「複製」を「3」にして4つのピークのフィットを実行するように設定します。すると、ピークが自動的に検出されます。
- 「パラメータ」タブを開くと、4つのピークそれぞれのパラメータが表示されます。「隠す」ボタンを押してw以外のパラメータを非表示にして、「収束までフィット」ボタンをクリックします。
- 制約を付けてみましょう。ここでは、パラメータwに対しn番目のピークは、n+1番目のピークのwよりも大きいという制約を付けましょう。「w(n) > w(n+1), n=1..3;」と入力しましょう。
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再度「パラメータ」タブを開き、「収束までフィット」ボタンを押すと、パラメータwが制約を満たすように更新されたのがわかります。
これでこのチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。