Origin 2017 新機能 - グラフ作成 -

Origin 2017では、新しいグラフ形式や更に向上したオプション機能が追加されました。

トレリス(格子状)プロットの追加

Origin 2017では、以下のようなパネル要素のトレリス(格子状)グラフをグループ化されたデータより作成することができます:

  • 散布図
  • 線+シンボル
  • 横棒
  • 縦棒

以下のような柔軟な設定やカスタム化機能が可能です:

  • 水平パネル行/垂直パネル列の追加、削除、変更
  • パネルの折り返し
  • パネルの重ね合わせ
  • パネル間のギャップの付加

 


3D積上げ棒グラフ、3D100%積上げ棒グラフの追加と新形状のサポート

Origin 2017の3Dグラフに、積み上げ棒グラフと100%積み上げ棒グラフが追加されました。さらにこれら3D棒グラフでは、各種の棒の形状(円柱や円錐など)がサポートされています。

  • 3D積上げ棒グラフ

  • 3D 100%積上げ棒グラフ

  • 3D棒の新形状(角柱、円柱、角錐、角錐台、円錐、円錐台)

グラフ アノテーションツールの改良

  • より多岐にわたった制御が可能なアノテーションダイアログの提供
  • 各データポイントに対してラベルオブジェクトのALTキー+ドラッグの操作が可能
  • アノテーションツールボタンをツールバー内のよりアクセスしやすく見易い場所に移動

 

    新しいマルチタブ形式の「アノテーション」ダイアログボックスは、テキスト、フレーム、リーダー線、位置、プログラミングなど、多くの制御項目があります。


 

    「アノテーション」オブジェクトは、別のデータポイントに「ALTキー + ドラッグ」して移動させることにより、オブジェクトを新しい座標情報に自動更新させることができます。


グラフやワークシート内でLaTeXをサポート

    本機能を利用するのに必要な最新の 2017年版LaTexアプリのインストールをすると、グラフやワークシート内でLaTeXを使うことができ、これは、「OriginLabファイル交換の場」ページ から入手可能です:

  • 複数レイヤーグラフにおいて、共通のレイヤーの幅や高さに設定することが可能
  • \q()のエスケープ・シーケンスを使うことにより、グラフの軸タイトルや凡例に LaTeXの数式を指定したり、ワークシートのメタデータ(ロングネームや単位、コメントなど)にLaTeXの数式を挿入することができます。
  • 列ラベル行を選択し、データスタイルをリッチテキストに指定することにより、ワークシートのセルにLaTeXの数式を表示させることができます。
  • アプリ中のボタンを使うことにより、フィット関数の数式をグラフに追加することができます。

ボックスチャートの機能拡充

Origin 2017では、ボックスチャートの追加機能として、統計棒グラフの作成と線系列の付加が可能であり、これらは柔軟なカスタム化オプションを備えています。

  • 平均、最大値、総和などの統計棒グラフ

  • 平均値ポイント、データポイント、各種パーセンタイル値ポイントを結ぶ線

  • 平行プロット

ハッチングパターンの拡充

棒グラフや等高線図の塗りパターンとして使えるハッチングパターンが大幅に充実しました。この拡充には、地質学で利用されるパターンも含まれています。

  • 地質学向けパターン

  • ユーザ定義パターンの追加と編集


その他多くのグラフの改良

Origin 2017では、作成したいグラフをさらに手軽に実現できるよう軸のカスタム化機能が充実しています:

  • 2Dグラフにおける複数のリファレンスラインとその間のシェーディング
  • X軸側のみ/Y軸側のみの再スケールモードを追加
  • 列ラベルの組み合わせを目盛ラベルとすることが可能
  • 特別な軸刻みで設定したラベルに引出し線を付加
  • 3Dプロットでも目盛ラベルの折り返し(行変)が可能

その他多くのグラフの改良

  • ヒストグラム: ビンカウント、パーセント値、あるいはその両方でラベル付け
  • グループ・プロット: アンバランスなサブグループでも、データセット毎に設定したギャップのグリッド・セパレータの表示が可能
  • 3Dグラフ中で全ての2Dオブジェクト(表、イメージ、作画オブジェクト、バブルスケール、OLEオブジェクト)の使用をサポート
  • 2D/3Dグラフのドロップラインの方向を制御
  • 新しいシステムカラーでグラフのカラースキームを刷新

この経済グラフは、以前のバージョンのOriginでも作成することができたものですが、Origin 2017では、以前は作成が面倒だった複数のリファレンスラインやリセッションバーを含むこのようなグラフでも、簡単に作成することができるようになりました。「軸」ダイアログ内に「参照線(リファレンスライン)」タブが新設され、そこに任意の軸位置の組を指定するだけで、それらの位置ごとに交互にシェーディングすることができます。


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