2D相関
2D相関は、2つの2D信号間の類似点を検出するのに使用します。分光学やパターン認識などに幅広く使用されます
OriginProの2D相関ツールは、2つの入力行列の2D相関を実行します。線形と円相関の両方が算出できます。
計算する際の手法は、FFTをベースにした処理の速いアルゴリズムとシフト累積に基づいた精度の高い手法が使用可能です。また、結果の規格化を行うことができ、このオプションを使用すると2つの入力行列の相関の程度を把握できます。
例えば、以下の画像のような2D信号にPatternの行列が含まれているかどうか調べるために2D相関機能を使用します。
Originの2D相関ツールの入力行列として上の2つの行列データを指定し、規格化した結果を出力するオプションを使用して実行すると右図のような結果行列を得られます。
結果行列には3つの白い領域があり、1に近い値を持つことがわかります。Pattern が2D信号の中に存在しているようです。