Shapefileを使って地図の塗りつぶしグラフを作成する

Originでは国土交通省の「国土数値情報ダウンロード」ページで公開されているShapefileを使って、市区町村ごとに区分分けされた白地図を作成し、さらにそれぞれの区分を塗りつぶしてグラフとして表現することができます。塗りつぶす色の違いで、人口の値など市町村ごとに異なる値を表現します。

三重県市区町村別人口塗りつぶしグラフ

※データは下記ページのものを使用しています。
・Shapefile 出典:「国土交通省 国土数値情報ダウンロード 三重県 世界測地系 令和2年 15.8MB "N03-20200101_24_GML.zip"」 を加工して作成、2021年10月6日取得
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N03-v2_4.html#prefecture24
・行政区域コード 出典:「国土交通省 国土数値情報ダウンロード 属性情報 コードリスト「行政区域コード」 "AdminiBoundary_CD.xlsx"」 を加工して作成、2021年9月30日取得
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N03-v2_4.html
・人口データ 出典:「三重県庁 三重の統計情報みえDATABOX 人口・世帯の動き 令和3年8月1日現在 "令和3年8月1日現在人口調査結果(57KB)"」 を加工して作成
https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/000254400.htm
三重県、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示2.1日本(http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/)

都道府県区分で塗りつぶしグラフを作成する方法は下記ページをご覧ください。

事前準備、サンプルデータ

事前準備

このグラフを作成するためには、無償で利用できるOriginのアプリが必要です。使用するアプリは「Import Shapefile」アプリと「Colormap for Map Data」アプリです。作成する場合にはアプリをインストールしてください。
アプリのインストール手順については下記ページをご覧ください。

サンプルデータ

例として作成した三重県の市区町村別人口を塗りつぶしで表したグラフとデータの入ったopjuファイルが下記リンクからダウンロードできます。

サンプルデータ(mie_population.zip)

zip

zip(11.7MB)

操作手順

    shapefileのインポート

  1. まず市区町村区分の白地図データを作成するためにshapefileをインポートします。
    Originを起動してアプリにある「Import Shapefile」をクリックしてダウンロードしたshapefileを選択します。(国土交通省のページからダウンロードしたzipファイルにはshapefile以外のファイルも入っており、それらがメタデータを持っていますのでフォルダからは削除せずにshapefileを選択してインポートすることで、メタデータもOriginに取り込まれます)
  2. 線形フィットダイアログ
    線形フィットダイアログ

    インポートしたデータのうちI列が市区町村の区分を表す番号(行政区域コード)です。(24201は津市、24202は四日市市を表します)インポートしてデフォルトの状態ではC列がA・B列のデータで1つの区分が始まる行を表し、D列が各区分に番号を順番につけたもので、I列がその区分の所属市区町村を表しています。

    線形フィットダイアログ

    データを塗りつぶしグラフ用に整理

  3. Originで白地図を作成する場合はD列のデータを書き換える必要があります。Originで塗りつぶし用白地図を作成する場合は、D列にC列で"各市区町村の開始行-1"の数字を記述します。
    例えば、2行目にはC列で四日市市に属する区分が始まる行-1の数字を記述しますので、I列で24202が3行目から始まっているため、D列2行目には"2"を入れます。(伊勢市はI列で11行目からなのでD列3行目に"10"を入れます)
  4. 線形フィットダイアログ

    これを繰り返してデータを下記のように整理します。
    サンプルファイルではスクリプトを記述してデータを編集しています。

    線形フィットダイアログ
  5. さらにデータを変換して塗りつぶし用データ列を作成します。アプリ欄から「Colormap for Map Data」アプリを起動して、左側のボタンをクリックしてデフォルトの設定のまま「OK」でデータを変換します。
  6. 線形フィットダイアログ

    人口データを追加してグラフ作成

  7. 作成されたシートのValue列に人口データを入れます。データはD列に対応するように記入していきます。(行政区域コードの番号順に対応するように1行目には津市の人口、2行目には四日市市の人口…というふうに入れていきます。G・H列に行政区域コードから各市区町村がわかるようにデータを追加すると便利です)
    こちらもサンプルファイルではスクリプトでデータを編集しています。
  8. 線形フィットダイアログ
  9. 人口データを入れたらグラフを作成します。再度「Colormap for Map Data」アプリを起動して、今度は右側のボタンをクリックするとグラフが作成されます。
  10. 線形フィットダイアログ
  11. 色やサイズなどを調整すると下記のグラフが完成します。
  12. 線形フィットダイアログ

    弊社では有償で開発を承っております。
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