インタフェースの更新
EViewsはこれまでも使いやすいインタフェースに定評がありましたが、EViews10ではさらにインタフェースが改善されました。代表的な機能をご紹介します。
ワークファイルスナップショット
EViews 10には「スナップショット」と呼ばれる新しいバックアップシステムが搭載され、ワークファイルを容易にバックアップ・管理することができるようになりました。スナップショットはメニュー操作により任意のタイミングで保存できる他、定期的に自動で保存することも可能です。スナップショット機能を利用することで、ワークファイルやプログラムファイルを過去の状態にロールバックしたり、過去の状態から変更されたポイントを検証することが可能になります。
スナップショットはデータの履歴を提供するだけでなく、スナップショット間で実行されたすべてのアクションの履歴を保存することもできます。
Live Statistics
シリーズオブジェクトやグループオブジェクトを開いた時に、ステータスバーに選択した記述統計値を表示できるようになりました。表示する記述統計値は自由に選択することができ、スプレッドシート内のセルをマウスで選択することで、計算範囲を変更することもできます。
長いオブジェクト名
EViews 10では、300字までのオブジェクト名をつけることができるようになりました。これまでの24文字から比べ、大きく拡張されました。
これはマイナーチェンジのように見えるかもしれませんが、サードパーティのデータベンダーからデータをフェッチする際にシリーズ名を24文字にまで短縮する必要がなくなったため、データベースを利用しているユーザにとっては大きな変更点となります。
拡張されたログ機能
EViews 10ではプログラムログはタブウィンドウとして表示され、その位置は自由に変更することができます。また、ログウィンドウの名前を指定し、指定された名前のログウィンドウにメッセージを表示させることもできます。