ICDD PDF-2 概要

粉末X線回折装置で実績のある無機材料分析向け粉末回折データベース

PDF-2 2025

PDF-2 は、大手メーカー各社の粉末X線回折装置の解析システムに採用されている 粉末回折データベースです。PDF-2 2025は、2024年9月リリースの最新版です。

PDF-2には、実験により得られたICDDの粉末回折データ、 NISTとICSDのデータベースから編集、規格化されたデータを含んでいます。 また、ICDDにより数多くの一般的な有機材料のデータが追加され、データ登録総数は359,407件 です。

毎年新しいデータが数千~1万数千件程度追加されるため、10年前のバージョンと比較すると大幅にデータ数が増えています。データの精度も年々向上しており、最新のデータベースを使い結晶相の同定を行うことで、より正確な結果を得られる可能性が高まります。

10年前と現行バージョンのPDF-2の収録データ数の比較


各登録データには、格子面間隔(d)、相対強度、ミラー指数 hkl (回折指数)の情報が含まれています。 また、既知の場合には、化学式、化合物名、鉱物名、構造式、晶系、融点や密度などの物理的特性、測定条件、 文献情報なども収録されています。

ただし、原子の座標データはPDF-2には含まれていません。リートベルト解析などを行うために 原子の座標データも必要な場合には、PDF-5製品またはPDF-4製品をご選択ください。

PDF-2には、収録されているデータを検索、閲覧するためのソフトウェア(以前のDDViewに相当)、相同定を行うソフトウェアとしてICDD製の「SIeve」 が組み込まれています。 または、多くの他社製の相同定ソフトがPDF-2に対応しています。

PDF-2を更新する場合(新しいリリース年版にアップデートする場合)、連携して使用している解析 ソフトウェアが新しいリリース年版に対応しているかどうかもご確認ください。 他社製ソフトウェアについては、それぞれのソフトウェアメーカーにお問い合わせください。

PDF-2 データベース製品とサポートソフトウェア

PDF-2のデータを検索、閲覧するソフトウェア「DDView」と粉末回折データから同定を行うソフトウェア「SIeve」が、PDF-2データベース本体に組み込まれています。

PDF-2

PDF-2 2025

粉末回折データベースのスタンダード商品です。無機材料データのほか、ICDDにより数多くの一般的な有機材料のデータが追加されています。

サポートソフト

※PDF-2 2010まで別売りだったDDViewの機能は、PDF-2 2011からPDF-2本体に含まれるようになりました。

※PDF-2 2016まで別売りだったSIeveの機能は、PDF-2 2018からPDF-2本体に含まれるようになりました。

 

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