GAUSS™ 20
より簡単になったGAUSSパッケージのインストール
- 構築済みのパッケージにより簡単にアクセスできて、すぐに利用することができます。
- GAUSS内でGAUSSパッケージのダウンロードからインストール、アップデートを行うことができます。
- 購入済みのGAUSSアプリケーションと新しい無料のGAUSSパッケージをサポートしています。
- Aptechのチャンネルからダウンロードしたり、組織内でプライベートのパッケージを共有できます。
パネルデータ分析関数の強化
- グループ毎に結果を集計する関数が新しく搭載されました。
グループ要素:平均、最小値、最大値、中央値、モード、分散、総計、標準偏差
年毎に集計する例
// 最初の列のグループデータを読み込む X = loadd("grunfeld.dat", "Years + Investment"); // グループの年間平均投資額 mean_by_year = aggregate(X, "mean");
企業毎に集計する例
// 最初の列のグループデータを読み込む X = loadd("grunfeld.dat", "firm + Investment"); // 各企業の中央値によるグループ投資 median_by_firm = aggregate(X, "median");
欠損値を処理する新たな代入法
- 予測平均マッチング(PMM)、LRD、線形予測法を用いた代入を新しくサポートしました。
- ドナー数やマッチングタイプ、線形予測の手法を編集できるオプションが追加されました。
強力かつ柔軟なオプション引数をプロシージャに追加
新しいツールスイートにより、GAUSSプロシージャにオプションの引数を簡単に追加できます。
- デフォルト値を簡単に統合できます。
- 単一行で単一または複数のオプション入力を取得します。
- オプション入力の数を数え、入力の種類をチェックするツールが追加されました。
オプションのラムダを使用した推定のプロシージャの例
この例は、オプションの入力ラムダが渡されるかどうかに基づいて、OLS推定またはリッジ回帰のいずれかを選択する単純な推定のプロシージャを示しています。
// ... はオプション引数用のプレースホルダー proc (1) = estimate(y, X, ...); local lambda; // オプションの'動的引数'を取得 lambda = getDynargs(1); // 'lambda(ラムダ)'が渡されなかった場合, // 空の行列になります。 if isempty(lambda); // 'lambda'が無いので標準のOLSを実行します。 b_hat = olsRegress(y, X); else; // 'lambda'があるのでリッジ回帰を実行します。 b_hat = ridgeRegress(y, X, lambda); endif; retp(b_hat); endp;
上記のプロシージャを呼ぶには以下のようにします:
// オプションの入力が渡されない場合はOLS回帰が実行されます b_hat = estimate(y, X);
または以下のようにします:
// オプションの入力が渡される場合はリッジ回帰が実行されます b_hat = estimate(y, X, lambda);
グラフツールの強化
- plotXYFill:塗りつぶされた面積グラフを作成
- plotBarH:水平棒グラフを作成
- plotSetLegend:座標ごとに凡例を設定
- plotSetYTicInterval:y軸の目盛りの位置と間隔を制御
- αチャンネルをサポートして各グラフの用に透明度を設定可能
- 棒グラフの制御が向上
- 凡例の境界線プロパティの制御
他の新しい関数
- modec:各行列の列を計算するモード
- loaddsa:CSV、Excel、GAUSS、SASまたはSTATAのデータセットから文字列データを読み込む
- sprintf:行列の列と文字列からフォーマットされた文字列出力を作成
var_names = "alpha" $| "beta" $| "gamma"; b = { 0.34, 1.9334, -0.8983 }; se = { 0.00002234, 0.013235, 0.03752 };
↓
print sprintf(fmt, var_names, b, se);
↓
alpha 0.340 (0.00) beta 1.933 (0.01) gamma -0.898 (0.04)
- weighted ols:ユーザー指定の重みで重み付きOLS(最小二乗法)推定値を計算