新しいデータ操作機能
強化されたデータのインポートとリンク機能
EViews 9 では、シリーズオブジェクトは別のワークファイルのオブジェクトや、EViewsにインポートできる他の有効な外部データソース(例えばExcel ファイル、テキストファイル、ODBC データベースなど)にリンクすることができます。また、EViews9でインポートまたはフェッチされたシリーズオブジェクトはリンク状態に関わらず元々のデータソースを記憶しています。これにより、必要に応じてオブジェクトのリンクを解除したり再リンクしたりすることが可能になりました。リンク状態を管理するために、"Manage Links and Formulae"ダイアログが新しくデザインされ、ソース別に外部リンクされたオブジェクトと式を表示するようになっています。
新しい強力なFREDデータベースインタフェース
EViews 9 は、セントルイス連邦準備銀行(the Federal Reserve Bank of St Louis)が提供するFRED データサービスに対してのインタフェースを更新しました。新しいインタフェースには利用可能なFREDデータをナビゲートするためのカスタムブラウザが含まれており、歴代リリースを取得するためのサポートが追加されています。
FREDに対する新しいブラウザ型インタフェースはFREDデータベースで作業するための便利なツールを多数提供しています。
- あらゆるシリーズサーチ - キーワードによる検索が可能
- 並び替え - シリーズの並び順を変更する
- フィルターを追加 - ディスプレイされている内容を狭める
- 日付変更(as of) - 特定の日付にデータを制限する
- カテゴリーにジャンプ - 選択されたシリーズを含むカテゴリツリーの内部にあるフォルダに直接ナビゲートする。
- リリースにジャンプ - 選択されたシリーズを含む統計的リリースに直接ナビゲートする
- タグによるフィルター - 特定のシリーズにつけられたタグのリストを見る
- リリース日の確認 - 選択されたシリーズのリリース日のリストを表示する
- 複数版日付変更(copy as of) - 複数の歴史的改訂を一度に取得する
クラウドドライブからの直接的なデータの読み込みと書き込み
EViews からBox、Dropbox、Google Drive、またはOneDrive へ直接アクセスし、読み込んだり書き込んだりすることが可能になりました。
日付データテーブルテンプレートによるカスタムセッティングのセーブとインポート
日付データテンプレートに日付データテーブルの設定を保存したりロードしたりすることが可能になりました。これにより、日付データの要約統計量をすばやくカスタムすることが非常に容易になりました。
新しい度数変換法
EViews 9 は、既存の度数変換方法を修正しました。さらに、低い度数から高い度数への新しい変換方法を提供します。
新しい変換の方法はPoint, Denton 法, Chow-Lin 法およびLitterman 法です。
各方法は多数の異なるマッチポイント(ソースページの期間が目標ページの期間にどのように接続されるか)を提供しており、たとえばFirst, Last, Sum, Average などを含みます。また、既存のLinear とCubic 法はFirst とLast にマッチングするように拡張されました。