NIST31 相平衡データベース
ACerS-NIST Phase Equilibria Diagrams Database

詳細

相平衡図 (PED、標準データベース SRD 31) は、1964 年から 1992 年にかけて、セラミックス技術者向けの「ブルーブック」としてよく知られている相平衡図として出版され、NIST とアメリカセラミックス協会の長年にわたる協力の成果であり、産業界および学術界の顧客向けに、厳密に評価された相平衡データの最先端のデータベースを開発および維持しています。この図は、材料 (非有機、非金属) が示す平衡化学および構造挙動のマップとして機能し、処理スキームの合理的な設計、品質保証の取り組み、物理的および化学的特性の最適化、および新材料の開発のための重要な開始情報を提供します。
この包括的で検索可能な PEDアプリケーションには、21冊のハードコピーブック (Phase Diagrams for Ceramists、Phase Equilibria Diagrams、特集トピックボリューム) で以前に公開されたすべてのコンテンツが含まれています。2005 年 (ボリューム14以降)に、出版物はすべて電子化され、最新のコンテンツ更新であるボリューム26 が、このデータベースのリリースで提供されています。バージョン5.2には、半導体からセメント、バイオマーカーまで、さまざまな用途の材料を発見または最適化するために必要な基本情報を提供する 33,000の相平衡図が含まれています。データには、酸化物および酸化物との混合系、カルコゲニド（硫化物、セレン化物、テルル化物）、ニクチド（N、P、As、Sb、Bi）、アクチニド（U、Pu、Th）およびアクチニド代替物（Ce）、オキシカチオン系（モリブデン酸塩、バナジウム酸塩など）、半導体（Si、Ge、Sn）、第3族系（B、Al、Ga、In、Tl）、塩（塩との混合系を含む）など、幅広い非有機材料タイプの実験図と計算図が含まれています。SRD31の新しいコンテンツは、主要な科学文献から2か月ごとに抽出され、その後、NISTガイドラインが主題専門家によって使用され、作業の重要な評価が書かれ、図の提示が標準化されています。
以前のバージョンと同様に、バージョン5.2では、ダイアグラムを対話的に表示するための新しいJavaScript PEDダイアグラムビューアーが採用されています。PEDアプリケーションでは Javaのインストールは不要になりましたが、ダイアグラムは引き続き従来の (Java ベースの) PED ビューアーを使用してダウンロードして開くことができます。検索インターフェイスは以前のシリーズ 4 バージョンと非常によく似ており、コンテンツ管理システム (CMS)、ユーザー インターフェイス、およびグラフィックス デジタル化プログラム (PED エディター) の包括的なアップグレードによって得られた同じソフトウェアで機能します。新しいCMSは、Ubuntu Linux で Ruby プログラミング言語を使用して実行されるカスタム開発された Web ベースのシステムです。このシステムでは、GUI に Nginx Web サーバー、SQLite データベース、およびオブジェクトリレーショナルマッパーを使用しています。

PED Editorデジタル化プログラムは無料でダウンロードでき、1)状態図をデジタル化し、2)状態図またはその他の2次元の化学図からデータを抽出するために使用できます。PED Editorをダウンロードするシリーズ4バージョンと同様に、検索インターフェイスはブラウザベースで、各ユーザー入力場所にヘルプアイコンが含まれています。以前から利用可能な検索基準 (化学システム、著者など) に加えて、ユーザーはすべての PED 図の重要な評価のキーワード検索を実行できるようになり、材料システムをテキストで言及されている潜在的な用途に関連付けることができます。
すべての PED 図は、印刷可能な .pdf ファイルとして利用でき、ハードコピー ブックの以前のエントリと同様に、すべての図と解説テキストを提供します。さらに、コレクション内のすべての相図は、PED ビューアを使用して対話的に表示でき、高品質のpdf ファイルとして印刷したり、解像度をカスタマイズしたpng または jpgファイルとしてダウンロードしたりできます。このデータベースでカバーされている材料は、オプトエレクトロニクス、熱バリアコーティング、化学センサー、エネルギー変換器、太陽電池、核廃棄物再処理、原子炉技術、光起電装置、顔料、燃料電池、触媒、熱電、コンデンサー、変換器、熱ルミネッセンス、バッテリー、光起電装置、ビデオディスプレイ、レーザー、スピントロニクス、データストレージ、電解精製、冶金処理、半導体製造、バイオセラミックス、歯科修復などのアプリケーションの幅広い技術で使用されています。バージョン 5.2 コンテンツ更新 (第 26 巻) には、データベースでこれまでカバーされていなかった 200を超える材料システムの情報を含む 767の新しい図を含む 171の図が含まれています。このバージョンの新しいコンテンツは、原材料の処理、二次資源または低品位鉱石からの重要な金属のリサイクル/回収など、グリーンエネルギー技術と製造への持続可能なアプローチへの移行を可能にするために必要な材料の基本特性に関する研究の急増を引き続き反映しています。v.5.2の新しい化学システムと平衡図は、水の電気分解による水素製造、集光型太陽熱発電 (CSP) 用の熱エネルギー貯蔵および熱伝達媒体、先進的な溶融塩原子炉 (燃料用の複雑な塩基システム、トリウム燃料サイクル、腐食)、高い変換効率を持つ鉛フリー太陽光発電、光情報処理、バッテリー、半導体 (処理、次世代エレクトロニクスおよび太陽電池用の新素材)、オプトエレクトロニクス用のレーザー、先進的な歯科用陶材など、さまざまなアプリケーションの進歩のニーズに対応しています。

製品に含まれる内容

• 33,000以上の図表を収録した最大のデータベース
• オンラインブラウザでの利用、またはUSBでオフライン利用を選択可
• シングルユーザバージョンまたは複数利用できるマルチユーザバージョンを選択可
• 旧バージョンからのアップデートも承っています
• 無料のデモバージョンをお試しされたい方にはダウンロードリンク等ご案内いたしますので、下記からご用命ください
• オンラインバージョンはどのOSにも対応しています。USBバージョンにはWindowsOS 10/11をご準備ください。