Sample Scripts from GB Books
GB010: 3次元の熱伝導
2. 時間変化
最初のケースと基本的には同一の問題設定ですが、ここでは円柱頂部に定量の熱流を与え始めた時点からの時間変化をFlexPDEを使って考察してみます。対角面 x = y 上における等温線図を0.1秒後から1000秒後までの範囲でプロットしてみます。十分な時間が経過した後の等温線図は平衡状態のそれに漸近して行くはずです。なお、時間変化の解析には数分の計算時間を要します。 |
2.1 Problem descriptor [ 3dfields2b.pde ]
まずタイトルを設定します。 次に座標系が3次元直交座標系であることを明示します(デフォルトはCartesian2)。 従属変数を定義します。 関連するパラメータや数式を定義します。 初期状態を定義します。当初温度は一律300度Kの状態にあるとします。 時間依存型の熱伝導方程式は z軸方向へのextrusionを定義します。 BOUNDARIESセクションにおいてbase
plane上でのリージョン構成と境界条件を定義します。 時間依存型問題に固有の指定項ですが、TIME セクションを用いて解析対象の時間帯を指定します。 最後に出力すべき情報を指定します。ここでは対角面 x = y
上における等温線図を0.1秒後から1000秒後までの範囲でプロットします。 |
2.2 実行結果
上記スクリプトをそのままFlexPDEに実行させるとすべてのプロットが一気に生成され、t = 1000 に対応したプロットが表示された状態で処理が終了します。最初からすべてのプロットを確認するには「File」メニュー:「View File」と操作し、該当する.pg5ファイルを選択してください。「View」メニュー:「Next」あるいは「Back」と操作することにより手動で前後に進めることができます。一方、「View」メニュー:「Movie」と操作すれば画面切替えは一定時間間隔で自動的に行われるようになります。 合計17枚のプロットが生成されますが、ここでは t = 0.1, 60, 1000 の3ケースについてのみ結果を示すことにします。 |
(1) Contour(temp) painted on x = y at t = 0.1 |
(2) Contour(temp) painted on x = y at t = 60 |
(3) Contour(temp) painted on x = y at t = 1000 |