Sample Scripts from GB Books
GB005: 1次元/2次元過渡問題
2. 鉄棒中の熱伝導 [2]
今度はそれぞれ200度K、400度Kに保った鉄棒A, Bを時刻 t = 0 で接触させたときの温度分布の変化を調べてみることにします。ただし鉄棒の周囲はすべて熱的に遮断されているものとします。この例でキーとなるのは初期状態の設定に際し ustep というステップ関数(unit step function、Heavi-side function)を用いる点です。 例えば ustep(x - 0.5) という関数は x < 0.5 のとき0、x > 0.5 のときに1という値を取る右図のような関数となります。 |
2.1 Problem descriptor [ transient01b.pde ]
基本形は transient01a.pde と変わりません。 |
2.2 実行結果
今回、プロットを出力するタイミングは for ... by ... to クローズを使用せず、すべてを明示的な形で設定しています。それぞれの時点におけるElevationプロット、Contourプロットが計18枚出力されるわけですが、ここではその一部を示すに留めます。 |
(1) Elevation(temp) from (0, Ly/2)
to (Lx, Ly/2) at t = 100 |
(2) Contour(temp)
painted at t = 100 |
(3) Elevation(temp) from
(0, Ly/2) to (Lx, Ly/2) at t = 100000 |
(4) Elevation(temp) from
(0, Ly/2) to (Lx, Ly/2) at t = 30000 |
なお、プロット下部に表示されている温度の積分値(この場合は線積分)が t の値によらずほぼ一定値を保っている点に注意してください。これはエネルギー保存則に基づく帰結と言えます。 |