RATSバージョン9.2
RATS 9.2の販売は終了しました。
RATS 9.2のリリースをお知らせいたします。この更新は2つの新しい最適化手法に代表される、いくつかの重要な新機能を含みます。
RATSバージョン9.2
バージョン9.2の主な機能拡張は以下の通りです。
- 非線形推定に対し、2つの新しい最適化手法(焼きなまし法(Simulated Annealing)と遺伝的アニーリング(Genetic Annealing)) が追加されました。これらの手法はパラメータスペースを幅広く検索するため、特に難しい問題を取り扱うために役立ちます。
- 2つの一般的なループ(Monte Carlo/Gibbs loopsとRolling Sample loops)に対し、疑似的コードジェネレータが追加されました。これらはループのためのフレームワークを生成します。
- 新しいプロジェクトウィザードにより、新しいプロジェクト(プログラムファイル)の開始がサポートされます。
- 編集装飾機能によりDOとDOFORループがインデントされ、プログラムがより見やすくなります。
- DATAコマンドのseries<<fileseriesnameフィールドにより、データソースファイル内のシリーズ/列名をRATSで有効な名前にマッピングすることが可能になりました。この機能は元の名前が長すぎたり、正しくフォーマットされていなかったり(たとえば、スペースを含んでいたり)、RATSでシステム的に予約された名前(たとえばINVやT)が使われていたり、単純に分かりにくい名前がついているような場合に役立ちます。
- GARCHコマンドにもいくつかの機能改善があります。埋め込み誤差修正項のためにモデルを推定することができるようになりました。また、XBEKKオプションがBEKKモデル内におけるGARCH-Xをコントロールされるために追加されました。さらに、DENSITYとPARMSETオプションが、標準的な尤度関数(密度関数)を上書きするために追加されました。
- RTF(リッチテキストフォーマット)が、レポートのためのエクスポート形式として利用可能になりました。
- SYSTEMとECTを用いて作られた誤差修正モデル(VECM's)がより柔軟に使えるようになりました。
- 行列演算の「リマッピング」のための関数が追加されました。例えば%DNNは行列複写(Duplication matrix)のためのコマンドであり、下三角対称行列から矩形行列を作ることができます。
詳細については以下の開発元ウェブページをご確認ください。
Estima社新機能ページ
The RATS letter(2017年5月版)