Diamond 4の新機能
Auto Picture Creator ~ 図を見ながら設定変更
Diamondのメイン画面の左側に「Auto Picture Creator」が追加されました。Auto Picture Creatorでbuildingオプション、picture design、viewing directionなど設定を、図を見ながら変更することができ、より効率よく結晶構造図を作図・編集できるようになりました。Auto Picture Creatorで設定した内容は、即座に図に反映することができます。
Neighbouring preview ~ 近接物のハイライト表示
半透明のプレビュー画面でマウスのホイールボタンを使い、選択した原子に近接する原子や結合をハイライト表示することができ、より結晶構造をイメージしやすくなりました。
ボロノイ多面体(Voronoi polyhedra)の作成
ボロノイ多面体(Voronoi polyhedra)を作図できるようになりました。下図はマグネタイト(COD:9013529)での作図例です。
CODの結晶構造データベースへのアクセス
結晶構造データベースCOD(Crystallography Open Database)へDiamondから直接アクセスすることができます。このデータベースには、15万2000件以上のデータが登録されています(2011年7月時点での登録数)。
Undo/Redo機能の向上
サムネイルで以前の状態の図を見ながらUndo/Redo機能を使えるようになりました。複数のステップのUndo/Redoが可能です。
原子パラメータダイアログ
原子パラメータダイアログ(Atomic parameters dialog)で、原子のプロパティ(ラベル、Wyckoff position、座標など)を表示でき、直接編集することもできます。
そのほかの機能
- Grab mode:結晶構造や分子構造を探究する際に、より直感的な回転、平行移動、ズーム操作を行うことができる新しいモードです
- 結合のデザインをユーザ定義する簡単なアプリケーション
- packing diagramを作成する新しいオプション:cell range, sphere, slab, or slice of molecules
- 選択した原子、分子のクラスター、分子フラグメント、ポリマーの拡大/縮小
- 構造図のフルスクリーン表示
- Diamondドキュメントの検索についての改良