結晶相の同定 (Search/Match)
JADE PROまたはJADE Standard レベル3/2Aで利用できる機能です。豊富な絞り込み機能と測定したパターンとデータベースをわかりやすく比較できるリボンプロット、1つのピーク情報から相同定を行えるシングルピークS/M機能など、同定が行いやすい!
相同定は、全パターンフィッティング(WPF)による精密化と並び、JADEの中心機能の1つです。そのため、JADEのユーザインターフェイスはこの2つの解析が使いやすいように最適化されています。JADEでは、測定した回折パターン全体を利用したプロファイルベースのサーチマッチが採用されています。視覚的にピークを識別するのが困難でない限り、回折パターンのスムージングは必要はなく、RAWデータを読み込みすぐに結晶相の同定を行えます。
また、実測データとデータベースの比較がしやすいリボンプロット機能や、1つのピーク情報から相同定が可能なシングルピークS/Mなどの豊富な機能を使い、相同定をスムーズに行うことができます
賢いJADEの相同定機能
- 測定データと一致度の高いデータから順にDBの候補を表示します
- 複数の結晶相が混在する試料についても同定できます(多相に対応)
- 候補リストから相を選択すると、残りのピーク情報を使い一致度の高い候補を自動的に再計算、再表示します
さまざまな条件で絞り込みができるフィルタ機能
- 元素や単位胞の情報で結果の絞り込みが可能
- 元素指定では、軽元素・アルカリ金属といったグループでの指定が可能
- 単位胞の条件では、結晶系や空間群などを指定可能
データベースと測定データの比較がしやすいリボンプロット
- 実測データのピークとデータベースのピークを一目で把握できます
- リボンの高さを変更可能。操作はマウスホイールを回転させるだけです
- 強度の表現は、色の濃さとバーの高さの2通りから選べます
シングルピークS/Mで微量成分を同定
- 1つのピーク情報のみを使い相同定を行うことができます
- 主相を同定したあとの微量相の特定などに役立つ機能です
- ただし、低角側のピークのみに限ります(低角ピークに特徴があるため)
よく使うデータを登録できるお気に入り機能
- よく使うデータベースの情報をすぐに呼び出せます