JADE PRO
XRDで必要とされる機能を包括的に提供
JADEのすべての機能を利用できる最上位版がJADE PROです。測定した粉末X線回折パターンから、結晶相の同定(定性)、RIR法による簡易定量、Whole Pattern Fitting/Rietveld法による定量分析、クラスター分析による回折パターンの分類、結晶子サイズと格子歪解析など、XRDの包括的な解析を行えます。
年次更新により最新の機能を利用可能
JADE PROは年次更新型(サブスクリプション型)のライセンス形態を採用しています。毎年更新のタイミングで、最新のアップデートが適用されたJADE PROのインストールディスクをお送りいたします。
JADE PROのみで利用できるおもな機能
JADE Standardでは行えず、JADE PROのみで利用できるおもな機能は以下の通りです。
JADE PROのみで利用できる機能
- 1クリック解析(相同定・リートベルト解析)
- 結晶子サイズと格子歪分析 (Warren-Averbach法)
- ピークの指数付け(すべての結晶系)
- 格子定数精密化 (Line-Based)
- 結晶構造から一連の粉末パターンのシミュレーション
- WPF/Rietveld解析のバッチ処理
- Rietveld法による結晶構造精密化(原子パラメータ)
- フーリエマップツール
- Ab Initioツール (Charge Flipping+)
- 粉末パターンのクラスター分析
- XRDの解析に役立つさまざまな拡張Toolkit
- ネットワークライセンス(共有可能なライセンス)
- サブスクリプションによる更新時のアップデート
1クリック解析
1クリック解析は、マウスのボタンを1クリックするだけで相同定と定量を実行する機能です。
JADE PROの1クリック解析
Rietveld法による結晶構造精密化(原子パラメータ)
WPF/Rietveld法による精密化はJADE Standard(レベル2Bまたはレベル3)でも行えますが、原子パラメータ(x, y, z, B(iso), n など)の精密化まで行えるのはJADE PROのみです。また、WPF/Rietveld解析のバッチ処理を実行できるのも、JADE PROのみです。
拡張Toolkit
JADE Proには、JADE本体の機能のほかにXRDの解析に役立つさまざまな拡張Toolkitが付属します。Toolkitには、JADEと連携して動作する以下のようなユーティリティが含まれています。
JADE PROの拡張Toolkitのサンプル
おもな拡張Toolkit
- XRD Digitizer XRDの回折像を、JADEで解析できるデジタルフォーマットのデータに変換するツール。画像の欠陥を微調整したり、信号処理や画像処理の過程で発生したノイズなどを除去することもできます。
- MDI SizeStrain 粉末X線回折データから、結晶子サイズと微小歪みを分析できます。結晶子サイズの分析にはWarren-Averbach法とWilliamson-Hall法の両方をサポートしています。
- Laue Visualization ラウエシミュレーション、立体投影、構造の視覚化を行うツール。シミュレーション結果を、AdobePDFファイルとしてエクスポートできます。
- Microstructure Tool 残留応力と微細構造の欠陥を分析できます。JADEでプロファイルフィッティングの実行後、立方格子(fcc、bcc)に適用できます。 このツールによる分析は、David Rafaja教授(ドイツ、フライベルク)の研究に基づいています。
- Charge Flipper チャージフリッピング法を用いた結晶構造解析のためのツール。
- Solve Structure チャージフリッピング法に必要な入力ファイルを作成するツール。
- Cluster Analysis クラスター分析により、類似の回折パターンを分類できるツールです。